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さまざまな政治的理由により、2016年以前の中華人民共和国(中国・大陸中国)の国家栄典制度は完璧に空白状態であり、スイスやアンドラと同様に国家級の勲章を設けない世界的にも珍しい国であった。 以下は中華人民共和国建国後に発行された大陸中国の勲章、褒章、記念章を挙げる(中華人民共和国の各省庁、中国人民解放軍や地方政府の褒章を含む)。 == 歴史 == 清末から中華民国の時期にかけて(また現在の台湾政府でも)多くの勲章が発行されているが、中国大陸に毛沢東率いる人民政府によって中華人民共和国が建国された初期には、国家による栄典制度は「旧社会」の遺物であると考えられていた。新中国の人民が勲章などを求めることで、社会的な個人主義や利己主義の隆盛を助長することが懸念され、また当時の「大公無私」という政治的な道徳標準に符合していなかったため、中国では国家的な栄典制度を整え確立することができなかった。 文化大革命の間に勲章は「破四旧」の範囲であり修正主義の産物とされ、文革前に発行されていた、国共内戦や抗日戦争の参加者に与えられていた勲章・褒章が廃止される。。 文革が終結し改革開放時代となった後、中国の各部門(中国人民解放軍、公安部など)は栄典制度を回復し、独自のメダルを構成員に授与したりしはじめたが、中国の国家としての栄典は再制定されなかった。 改革開放以降、中国の各界から政府に対して多くの人々が、栄典制度を改善し国家の勲章を制定し授与するよう要求してきた。2007年、中華人民共和国民政部は「中華の子女が共同の価値観で団結するため」に、「数年以内に包括的な国家の栄典制度」を提案した。2015年12月27日、第12期全国人民代表大会常務委員会第18回会議は《中華人民共和国国家勲章および国家栄誉称号法》を通過させ、同法は翌年1月1日に施行された。それによれば、中国政府は「共和国勲章」と「友誼勲章」を制定し、それぞれ定められた資格ある人々に授与されることになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中華人民共和国の勲章褒章記念章リスト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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