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中華人民共和国の行政機関 : ウィキペディア日本語版
中華人民共和国の政治[ちゅうかじんみんきょうわこくのせいじ]

中華人民共和国の政治(ちゅうかじんみんきょうわこくのせいじ)は、一党独裁制社会主義共和国体制である。中華人民共和国憲法には、中国共産党による国家や社会への領導(指導)が明記されている。従って中国の国家権力は、中国共産党の決定に基づき、中央人民政府である国務院と地方政府によって行使されている。地方行政機関は、地方当局の指導者と上位に相当する中央行政機関の指導者の下に理論上は平等に置かれる。中国人民の意思は立法府である人民代表大会によって体現される。の人民代表大会の代表(議員)は県の有権者によって選出される。これら県レベルの人民代表大会は地方政府の責任を負い、省(あるいは北京上海天津重慶のような直轄市)の人民代表大会の代表を選出する。省の人民代表大会は、毎年3月、首都北京において開催される全国人民代表大会の代表を選出する〔http://www.china.org.cn/english/chuangye/55414.htm National People's Congress system overview on China.org.cn〕 。中国共産党の各級委員会における決定は、地方及び全国の人民代表大会選挙で適切な候補者を選択する際、大きな役割を果たしている。
== 中国の権力構造 ==

中国の権力機構は、中国共産党、国家機関、行政機関、中国人民解放軍の4つに分かれている。これら権力の関係は、規則と現実が必ずしも一致していないため、理解には注意が必要である。
中国共産党が国家を優越するという政治構造から、中国共産党の最高指導者が中国の最高権力者となる。ただし、中国共産党の最高職である中央委員会総書記1982年以前は中央委員会主席)が必ずしも党の最高指導者となるとは限らない。中国共産党の党軍であり、事実上の国軍でもある中国人民解放軍の統帥機関である中国共産党中央軍事委員会主席を務める者が中国共産党の最高指導者となる。中国共産党中央軍事委員会主席の歴代は
#毛沢東1954年9月28日 - 1976年9月9日
#華国鋒1976年10月7日 - 1978年12月22日
#鄧小平1978年12月22日 - 1992年10月19日
#江沢民1992年10月19日 - 2004年9月19日
#胡錦濤2004年9月19日 - 2012年11月15日
#習近平2012年11月15日 - 現職)
である(氏名の右の年月日は党中央軍事委員会主席としての在任期間)。上記の6名が中国共産党の歴代の最高指導者、すなわち中国の最高指導者とされる。ただし彼らが実権を握っていた期間は多少前後する(中華人民共和国の最高指導者一覧ならびに中華人民共和国の歴史#実権を握る歴代の最高実力者を参照)。なお、1982年以降、中国共産党の建前上の最高権力者は党総書記とされている〔天児 p.128。〕。中国の国家主席は儀礼的な国家元首であり、中国の事実上の最高指導者は共産党総書記で、政府の統括は国務院総理が行うが。1993年以降は、就任時期に多少のずれはあるものの、党総書記が党中央軍事委員会主席と国家機関トップの国家主席を兼務しており、不自然さは解消されている。
党総書記は党中央政治局常務委員会が選び、国家主席は全国人民代表大会が選ぶことになっているが、実際には党総書記は前任者からの継承、国家主席は中国共産党の指名を全国人民代表大会が追認することで決定されている(ただし党主席兼中央軍事委員会主席の華国鋒は次代の鄧小平に失脚させられた)。党中央政治局常務委員会、全国人民代表大会それぞれのメンバーは、その下部組織から選挙され、その何段階か下のメンバーを党員あるいは国民が選ぶという形を取っている。
行政機関のトップは国務院総理(日本では首相と訳される)であり、1980年以降は党主席・総書記とは別の人間が務めている。
国家のナンバー2以降の序列は明確でないが、2013年現在では、ナンバー2は国務院総理、ナンバー3は全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)と見られることが多い〔例えば日本経済新聞社日経ナビ 2008News Mail 2006-10-13 2008年2月16日閲覧〕。次期党総書記という意味では、中央軍事委員会副主席〔朝鮮日報中国のニューリーダーに習近平氏が浮上 2008年2月16日閲覧〕も重要である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「中華人民共和国の政治」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Politics of China 」があります。



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