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中部山岳国立公園[ちゅうぶさんがくこくりつこうえん]
中部山岳国立公園(ちゅうぶさんがくこくりつこうえん)は、長野県、岐阜県、富山県、新潟県にまたがる飛騨山脈(北アルプス)を中心とした国立公園。
== 概要 ==
1934年12月4日に大雪山国立公園、阿寒国立公園、日光国立公園、阿蘇国立公園(現・阿蘇くじゅう国立公園)とともに指定された。上高地、乗鞍高原などの高原や穂高岳や立山などの3,000メートル級の山々がある。2004年の入場者数は、1,012万人と推定されていて、前年比約91%であった〔花の百名山地図帳 (2007)、170頁〕。1888年から3回、日本に宣教師として長期滞在したイギリス人のウォルター・ウェストンは、中部山岳国立公園内の多くの山に山案内人と共に探検的登山を行い、その後『MOUNTAINEERING AND EXPLORATION IN THE JAPANESE ALPS』(日本アルプスの登山と探検)を出版して、世界中に日本アルプスの魅力を紹介した。その功績などを称えて、1937年8月26日の上高地の清水屋ホテルの北東近くに、ウェストンのレリーフが設置された〔山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (2011)〕。長野県道24号上高地公園線の釜トンネルが開通しバスが運行されるようになると、多くの一般の観光客が上高地を訪れるようになった。上高地の河童橋では毎年4月27日にアルペンホルンの演奏と共に橋の袂で『上高地開山祭』が開催されている。立山は富士山と白山と共に日本三霊山(日本三名山)であり、古来から信仰対象の山として富山県側から登拝されていた。1771年に建立されたとされている登拝者のための宿泊施設である室堂小屋は国の重要文化財に指定されている。明治以前は女人禁制の山域であった。1971年6月1日に黒部立山アルペンルートが全線開通すると、ルート周辺には多くの観光客、立山周辺の山々に多くの登山者が訪れるようになった。日本山岳会に属する皇太子徳仁親王は何度も中部山岳国立公園を訪問し、白馬岳、唐松岳、五竜岳、燕岳、常念岳、蝶ヶ岳などの山に登頂している〔歩いてみたい日本の名山 (2004)〕。標高およそ2,500 m付近が森林限界の高山帯で、白馬岳などの北側ほど森林限界の標高が下がり、ハイマツや高山植物が分布している。標高およそ1,500 mから2,500 mにかけてが亜高山帯となっている。標高1,500 m以下の山地はかつてはブナの森だったが多くが伐採されカラマツなどの人工林やミズナラなどの雑木林になっている〔北アルプス自然図鑑 (2004)、6-7頁〕。乗鞍岳の北西山麓の五色ヶ原では、インタープリター同行者のみの入山規制が行われている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中部山岳国立公園」の詳細全文を読む
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