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中野 主一(なかの しゅいち、Syuichi Nakano 〔Nakano Note - 東亜天文学会 計算課 〕、1947年9月11日 - )は、日本の天文計算家。兵庫県洲本市炬口出身。一時期、アメリカで活動していたこともある。天体の位置計算、とくに太陽系小天体(彗星・小惑星)の軌道計算を行い、過去に観測された記録との同定を行うことでは、第一人者として知られる。天文計算を家庭向けコンピュータ(いわゆる「パソコン」)で行うことの草分け的存在であり、1970年代の終わり頃のパソコン(当時は「マイコン」と呼んだ)の最初期のものから、コンピュータの技術進歩に従いその計算プログラムの改良も進めた。 兵庫県洲本市在住。東亜天文学会 (OAA) 理事長(会計・事務・機関紙『天界』編集担当)、速報部長、計算課長・小惑星課長を兼務。(2009年3月現在) == 略歴 == 1986年から4年間、アメリカ・マサチューセッツ州・ケンブリッジにあるスミソニアン天体物理観測所 (SAO) 内の、国際天文学連合 (IAU) 小惑星センター (MPC) に、研究員として勤務。小惑星センターの軌道計算プログラムを書いた。 小惑星センター在職中、日本のアマチュア天文家が、電子メールを使って、彼を通してスミソニアン天体物理観測所にある国際天文学連合 天文電報中央局 (CBAT) に彗星・小惑星・超新星などの観測記録を報告できるシステムを構築した。アマチュア天文家でも、同じ回線を使って天文電報中央局や小惑星センターの発表する最新情報を見ることもできた。このことは、日本のアマチュア天文家の活動が他国に比べ活発になる一因となった。2003年3月まで、日本のアマチュア天文家は中野を通して観測記録を報告することを、小惑星センターは推奨していた。(現在は、直接、天文電報中央局に送ることもある) 東亜天文学会に所属しており、計算課より彗星の観測記録・天体暦である "Nakano Note" を発行している。 1992年秋から「天文ガイド」に『新天体発見情報』を連載していたが、スタッフの一新に伴い2004年6月号を持って一方的に打ち切られ、同年8月に「星ナビ」へ移転して現在に至っている(現在はHP〔新天体発見情報 - 星ナビ.com(アストロアーツ)〕がメインであり、雑誌には抄録が掲載されている)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中野主一」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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