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中間一致攻撃[ちゅうかんいっちこうげき]
中間一致攻撃(ちゅうかんいっちこうげき、英:Meet-in-the-middle attack)とは、暗号理論において誕生日攻撃と同様に時間と空間のトレードオフを利用した攻撃方法の一種である。 == 概要 == 誕生日攻撃では、ある関数についてとなるような値を定義域中から見つけるのが目的であった。一方、中間一致攻撃では、ある合成関数についてとなるようなを探すのが目的である。中間一致攻撃という名前は、合成関数の中間で作られる値が一致するものを探索することから付けられている。 この攻撃手法はブロック暗号に対する攻撃方法として、ディフィーとヘルマンにより1977年に開発された。ブロック暗号の安全性を高める方法として、二つの異なる暗号鍵で2回暗号化を行う(鍵の異なる2つの暗号化関数の合成関数を使用して暗号化を行う)という手段が考えられる。単純に考えると、2回の暗号化により暗号の安全性は2乗になるものと予想される。事実、全ての暗号鍵を試そうとすると、暗号鍵を一つだけ使用した場合は回の試行で済むのに対し、二つの鍵の組み合わせでは回の試行が必要となる(鍵長がビットの場合)。 これに対しディフィーとヘルマンは、時間と空間のトレードオフを利用することで、2つの鍵を使用した場合でも、1つの鍵を使用した場合と比較して試行回数を高々2倍で済ませる方法を開発した。 この攻撃方法では、平文に対して片方の鍵で暗号化を行い、暗号に対してもう片方の鍵で復号を行って、2つの暗号化処理の中間で突き合わせ(meet-in-the-middle)を行う。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中間一致攻撃」の詳細全文を読む
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