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ログハウス(log house)とは、基本的にはlog ログ(= 樹木の幹や枝をシンプルに切り出したもの)を主要な構造材として使用した家屋・建築物を指す。つまり、細かく(板状などに)製材するなどしていない材料、もとの樹木の形がほぼ残されているような材料で作られたものを指す。 英語では、特に小さなものは「log cabin ログキャビン」などと呼ぶことで、呼び分けている。結果として英語では「log house」という言葉で呼ばれているものは比較的大きなものであることが多い。 日本語では「ログハウス」というと(結果として)、小さなものや簡素なものを指していることが多く、つまり「小屋」状のもの、つまり英語の「log cabin」相当のものを指していることが多い。この場合は日本語では丸太小屋(まるたごや)とも呼称される。 以下、log houseにも言及し、また英語のlog cabin、日本語の「丸太小屋」についても解説する。 == 概要 == 丸太を組み合わせて壁を構成したもののほか、 角材(角ログ)を使用するもの、 丸太は柱や梁にのみ使用して壁には漆喰などを使用するものなどもログハウスとして扱われている。 小屋状のものは、ログを水平方向に井桁のように組み合わせていることが多い。 17~18世紀には北アメリカに伝播し、西部開拓の象徴として広まった。日本に、西洋の様式のログハウスが導入されるようになったのでは1970年後期である。 日本古来の校倉造の正倉院、あるいは長野県の農村で見受けられる伝統的な板倉「せいろう倉」は、断面が三角形や四角形の木材を組み上げて作られており、 実は、これらも英語の「log house ログハウス」に分類されうると考えてよい。〔なお、建築史を研究してみると判ることだが、古くからの歴史をたどると、西洋では中世ころから建物は(木造の建物も少しはあるものの)基本的には石材を使って壁構造を中心として形作る建築法で作られてきた歴史があり、ヨーロッパ人にとってはそれのほうが常識で、樹木で作るのは珍しく感じられ、そういう家は特に呼び分ける必要が感じられた。 それに対して日本はその歴史のほとんど、建物を木で作っており(木造建築)、しかも、日本の中世でも近世でも、柱や梁に樹木の形をほぼ活かして用いている部分が非常に多く、英語の「log house」に相当するような建物のほうが多い。日本では、逆に、石造りの家のほうが珍しいのである。日本では、わざわざ「木の家」などと呼び分けなくても、基本的に「家」と言えば木(しかも英語でlogに相当するような状態のもの)で出来ていたわけである。日本で石やコンクリートを主たる材料に用いた建築物が増えたのは明治以降である。〕 ログハウスの特徴として、湿度の調整がとても優れており、また木の断熱性の高さから夏は涼しくて冬は温かいということが挙げられる。また、コンクリートなどに比べて感触が良く、木の温もりを感じることができるなどの特徴もある。 ログハウスによく使われる樹種としては、ウェスタン・レッドシーダー、ダグラスファー、スプルース、フィンランドパインなどが代表的である。 近年、原油価格の高騰に伴う輸送費の増大により、輸送マイレージの短い国産材の利用も拡大している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ログハウス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Log cabin 」があります。 スポンサード リンク
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