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丹生 潔(にう きよし、1925年8月2日 - )は、日本の物理学者。名古屋大学名誉教授。世界で最初の、第4のクォークである「チャームクォーク」の発見者。 丹生は、原子核乾板の実験装置で得られた宇宙線の素粒子反応の中から、特異な様式で崩壊する新粒子を発見〔 〕。1971年の物理学会で、それを「X粒子」と名付けて報告した。この粒子は、広島大学の小川修三(後に名古屋大学)らによって、4つめのクォーク(当時の表現では、第4の粒子)であると主張された〔 〕〔 〕〔 〕が、当時においては広く認められるまでには至らなかった。 しかしこのことが、小林誠や益川敏英に4つめのクォークの存在を確信させ、両者が小林・益川理論(クォーク6個の理論)を生み出す契機となった。小林誠は、ノーベル物理学賞の受賞記念演説において、丹生の業績を紹介している。 なお、第4のクォークである「チャームクォーク」は、丹生の発見後にアメリカの科学者ら(サミュエル・ティン〔 〕とバートン・リヒター〔 〕)により加速器の実験で再発見、実証され(1974年)、彼らはその功績によって、1976年にノーベル物理学賞を受賞した。 == 経歴等 == * 1953年 名古屋大学理学部卒業 * 1961年 仁科記念賞受賞(受賞理由:中間子発生の火の玉模型の提唱) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「丹生潔」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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