|
降着装置(こうちゃくそうち)とは、航空機の機体を地上で支持する機構である。着陸装置、ランディングギア (Landing gear)、アンダーキャリッジ (undercarriage)、着陸脚ともいう。 通常は車輪と緩衝装置から構成されるが、水上用にフロート、雪上用のスキー、艦載機ではアレスティング・フック、ヘリコプターではスキッド(後述)を備えることもある。 == 固定式と引き込み式 == 登場初期の航空機は機体に固定された着陸装置が用いられていたが、航空機の高速化、高性能化が進むにつれ、空気抵抗や機動性、空力特性を考慮し引き込み式(格納式)が増えてくるようになる。そのため、固定式は荒れ地での離着陸を考慮し低速で飛行する機体に限定された。 現在では大多数の飛行機が引き込み式(格納式)となっているが、格納するための機構は飛行中はデッドウェイトとなり、またメンテナンス作業も増える。さらに故障や操作ミスにより着陸時に着陸装置が展開できず不時着や胴体着陸などの航空事故がしばしば発生している。 初等練習機のような小型機は、複雑な機構の重量が機体の離陸重量に比して無視できず、また高速・長距離飛行を行なわないため、いまだ固定式が用いられている。その場合は空気抵抗を軽減するため、タイヤをスパッツで覆うなどの工夫が施される。曲技飛行やエアレース用の機体は機構を省略することで軽量化を図っている。 速度性能よりも降着時の大きな衝撃に耐える信頼性が優先され、また浮力を得るためのフロートは機体に収納することも困難であることから、水上用機のフロートは基本的に固定式である。 離着陸滑走が不要なヘリコプターでは、金属の棒やパイプで構成される簡素な脚「スキッド」(Skid。橇)が利用される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「降着装置」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Landing gear 」があります。 スポンサード リンク
|