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九一式手榴弾[きゅういちしきしゅりゅうだん]
九一式手榴弾は、大日本帝国陸軍が破片手榴弾、また小銃用擲弾として採用した十年式手榴弾の改良型である。第二次世界大戦が始まった当時、手投げ式兵器としては九七式手榴弾へと更新されていたものの、日中戦争の参加部隊や予備兵力、また大日本帝国海軍の海軍陸戦隊では未だに使用されていた〔 Taki’s Imperial Japanese Army page〕。 == 背景と開発 == 日本陸軍は手榴弾を近接兵器として注目し、こうした兵器を白兵戦用のものとして最も効果的に活用する研究を始めた。初期の手投げ式破片型手榴弾は十年式手榴弾である。この手榴弾が前線の兵士のもとに登場してすぐ後、いくつかの問題が生じた。投擲する際、信管が不安定で不正確なことから、十年式手榴弾は投げ手にとってひどく危険なものとなった。またこの兵器は普通のものより小型であると見られており、所要の致死性を欠いていた。1931年、陸軍の技術部門はこうした問題に対処するため改良版を開発した。戦場での手榴弾と迫撃砲の使用について慎重に研究した後、日本陸軍は手榴弾、小銃擲弾、および擲弾・小型迫撃砲弾において統一されたシステムを作り出した。これらは都市部、塹壕、あるいはジャングルといった環境での近距離戦闘に、理想的に適合していた〔George, John B. (LTC), ''Shots Fired In Anger'', NRA Press (1981), ISBN 0-935998-42-X, p. 343〕。 この設計思想の一部として、日本陸軍は1932年までに、ほぼ普遍的な融通性を持つ破片型手榴弾を一通り揃えて採用した。九一式手榴弾は投擲が可能であり、また迫撃砲に似た擲弾筒で使用可能だった〔George, John B. (LTC), ''Shots Fired In Anger'', NRA Press (1981), ISBN 0-935998-42-X, p. 343〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「九一式手榴弾」の詳細全文を読む
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