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九去法 : ウィキペディア日本語版
九去法[きゅうきょほう]
九去法(きゅうきょほう、くきょほう、)は、整数四則演算検算の一種である。入力と出力の数字根を求めることで、その計算が正しいかどうかを確認するテストになる。非常に単純な方法なので、その数学的意味を理解できなくても活用可能である。
== 概要 ==
九去法という名称は、検算過程で 9 を無視することを意味している。ある数値の各桁の数字を足し合わせるが、9 および合計が 9 になる数字は無視して加算しない。各数値について1桁の数字を求め、本来の計算と同じ計算(加法なら足し算)をその数字について行う(この場合も 9 を無視した数字根を求める)。入力となる各数値についてこのようにして求められた数字と出力について求めた数字が一致しなければ、計算が間違っていることになる。
この方法は電卓なしでもできるほど単純であるが、問題がないわけではない。九去法は整数や小数以外では使えず、分数指数には使えない。また、もともとの計算結果が全くのでたらめであった場合に、九去法では偶然正しいと判定される可能性がある。また、九去法の過程で計算間違いをする可能性も当然ながら存在する。
電卓やコンピュータの普及により、九去法は最近ではあまり使われなくなった。日本では安永4年(1775年)に出版された和算書『算法少女』の第八問に九去法が取り上げられている〔小寺(2009)、附録19頁〕。この本によれば「阿波の人が浪花にきてこの術〔九去法〕を十金で売っていた.好事家が争って求めていたという.」と解説されている〔小寺(2009)、77-81頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「九去法」の詳細全文を読む



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