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九四式四屯牽引車は、大日本帝国陸軍が1930年代に開発した全装軌式牽引車である。時速40km/hの機動能力を発揮可能だった。 == 開発 == 日本陸軍に機械化部隊が創設されるに伴い、砲兵部隊の機動力向上が求められた。このため1933年(昭和8年)10月、参謀本部では『野砲牽引に要する兵器の研究』において、高速で追従可能な牽引車を開発するように決定した。 1933年(昭和8年)11月研究着手。開発時、従来設計された各種自動車部品の流用に努めた。これは速やかな開発と補給業務を容易にする目的があった。 1934年(昭和9年)2月、自動車工業株式会社に製作を内示、1934年(昭和9年)4月23日に4両を製作するよう指示が行われた。製作は急がれ、同年5月に試作車輌2台が完成した。試験の結果は良好であったが重心位置が後ろ寄りであり、牽引に悪影響を及ぼした。1934年(昭和9年)8月、この欠点を除去した試作車輌2台が新たに完成した。試験成績は良好であったが、生産が急がれたために細かい修正するべき箇所が残された。これらは昭和10年度以後の量産車輌では除去された。 1934年(昭和9年)10月から1935年(昭和10年)2月にかけて野戦砲兵学校における実用試験が行われた。結果が良好であることから実用に適するという評価が下された。また昭和9年12月には北満州での試験が行われた。厳寒期及び凍結地で機能試験が行われ、結果は良好に作動した。 仮制式制定の具申は1935年(昭和10年)4月である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「九四式四屯牽引車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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