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九四式工作機[きゅうよんしきこうさくき] 九四式工作機は大日本帝国陸軍が開発し制式化した野戦工作車である。本機は工作車に付随車を連結して工作機と呼んだ。ほぼ同一の派生型に九七式工作機がある。これらは機力器材として開発され、工兵器材の野戦修理、部品の現地急造を可能としている。移動後すみやかに工場として機能した。 == 配備 == 一般工兵の全体的な機械化はごく一部にとどまった。昭和15年の工兵学校における研究では、工兵連隊に対して自動貨車20輌、および工作車ほか6種類の自走式作業機を配備するよう結論が出された。しかし昭和17年の工兵第四連隊の再編成のほかは実施がなされていない〔佐山『工兵入門』154頁〕。 昭和14年編成の独立工兵第二十五連隊では九七式工作車1輌、ほか機力器材を数輌、装備した〔佐山『工兵入門』345頁〕。昭和16年2月の中部第四十一部隊器材中隊には、乗用車1輌、自動貨車9輌、空気圧縮車1輌、発電機車1輌、工作車2輌、溶接切断機1輌、製材機7輌、力作機1輌が配備されていた〔佐山『工兵入門』348頁〕。昭和14年4月、陸軍省機械課の作成書類である『昭和十四年度初度調弁器材表』では九七式工作車22輌の整備が予定された〔佐山『工兵入門』137頁〕。昭和15年4月には調達器材表において九七式工作車甲41輌の整備が予定された〔佐山『工兵入門』150頁〕。
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