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九州電気軌道不正手形事件 : ウィキペディア日本語版 | 九州電気軌道不正手形事件
九州電気軌道不正手形事件(きゅうしゅうでんききどうふせいてがたじけん)は、九州電気軌道(九軌、現・西日本鉄道)二代目社長の松本枩蔵が在職中に手形を濫発(不正発行)し、1930年(昭和5年)に発覚した事件(不祥事)である。九軌不正手形事件、九軌手形濫発事件、松本事件などとも呼ばれる。 本項では、当事件の主犯であり九州電気軌道の2代目社長となった松本枩蔵(まつもと まつぞう)についても記述する。 == 事件の内容 == 九州電気軌道の2代目社長であった松本枩蔵が専務・社長在職中の約10年間(20年間とも)に渡り、社印・社長印を盗用し社名の約束手形を振り出して多額の借入金を作り、そのすべてを私用に費消していたことが、1930年10月の社長退任直後に発覚した〔不祥事の顛末 『還暦』村上巧児著 (西日本鉄道, 1943)〕。調査の結果、無担保社名手形による借入金が約2250万円、個人の担保付き借入金が約2000万円弱、計約4000万円あることがわかった〔。 会社側の発表によると、犯行のきっかけは会社の経営を有利にすべく株価の維持・吊り上げを図るため自社株を大量購入したことであったが、その他に趣味の書画骨董収集、債務延長の利息支払いのために遣われた。松本は在職中九軌株の約半数を所有する筆頭株主であり、瀟洒贅沢な生活を送っていた。新聞は、当時窮境に陥っていた松方幸次郎(九軌の初代社長であり松本とは姻戚)への援助や、事実を知っている人物たちへの口止め料などにも使われたのではないかとしている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「九州電気軌道不正手形事件」の詳細全文を読む
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