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九頭落馬事故 : ウィキペディア日本語版
9頭落馬事故[きゅうとうらくばじこ]
9頭落馬事故(きゅうとうらくばじこ)とは、日本で起こった落馬事故である。中山競馬場で行われた中央競馬のレースで、1つのレースにおける落馬頭数としては中央競馬史上最多となる9頭が落馬した。
== 事故の概要 ==
2010年1月11日中山競馬場で行われた第4レース(メイクデビュー中山・3歳新馬戦ダート1800メートル)は16頭立てで行われ、三浦皇成騎乗のノボプロジェクトが先頭に立ち、2番手を勝浦正樹騎乗のフォルメンが追走する展開でレース終盤を迎えた。
第4コーナーでフォルメンが大きくつまづき、勝浦が落馬。その影響が後続の競走馬に及び、結果的にフォルメンを含む9頭が落馬し、競走を中止する事態となった。ノボプロジェクトは1位で入線し、ほかに6頭の競走馬がゴールした。
審議の結果、ノボプロジェクトが「第4コーナーで急に外側に斜行し、フォルメンの走行を妨害した」として同馬は失格、騎乗していた三浦には開催4日間(2010年1月16日から1月24日まで)の騎乗停止処分が科された。三浦によると、第4コーナーでノボプロジェクトが「隣の馬をけりに行く感じ」で振り上げた左後脚がフォルメンの右前脚に接触した〔『週刊Gallop』2010年1月17日号、132頁。〕。
三浦は「馬の動き自体は小さいものだったが、これだけ大きな被害を出してしまい、申し訳なかった」とも述べたが、これに対し日本中央競馬会 (JRA) 裁決委員の久保厚は、「走行妨害の基準は、加害馬の動きの大きい小さいではなく、あくまで加害馬の動きの有無、被害の度合い、そして被害馬の走行に関する問題の有無という3つのポイント」と〔棚井2010〕、元騎手の坂井千明は「皇成の馬は本当にちょっとした動きだったんだけど、だからこそ避け切れなかったんだろう。大きなアクションがあれば、他の乗り役もすぐに気付いて回避行動を取るからね。」と述べている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「9頭落馬事故」の詳細全文を読む



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