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乞食学生[こじきがくせい]
「乞食学生」(こじきがくせい)は、太宰治の小説。 == 概要 ==
本作品で引用されているフランソワ・ヴィヨンの詩は、佐藤輝夫訳『大遺言書』(弘文堂書房、1940年3月1日)の訳文を太宰が書き改めたものである〔『太宰治全集 第3巻』筑摩書房、1989年10月25日、452-453頁。解題(山内祥史)より。〕。なおこれに関しては、妻の美知子が次のような証言を残している。 「ヴイヨンの詩は、以前の作『乞食学生』にも、引用してゐますが、金木に居るころも、ヴイヨンの大遺言書を読んでゐました。(中略) 十三年の秋、結婚前に、私は、彼にフランソフ・ヴイヨンにたとへた詩のやうな拙いものを捧げたことがございました。太宰は『ヴイヨンの妻に』と題した本を送つてくれました。けれどもこんな事は、気障らしく、二人の間でその後語り合つた事も無く、まして、この作品(注・『ヴィヨンの妻』)と何の関係もないことでございませう」〔『太宰治集 上巻』新潮社、1949年10月31日。井伏鱒二の解説で引用された「美知子夫人の手記」より。〕 また、語り手が歌う『アルト・ハイデルベルク』の歌は、番匠谷英一訳『アルト ハイデルベルク』(岩波文庫、1935年3月30日)に拠っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「乞食学生」の詳細全文を読む
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