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亀岡市登校中児童ら交通事故死事件 : ウィキペディア日本語版
亀岡市登校中児童ら交通事故死事件[かめおかしとうこうちゅうじどうら こうつうじこしじけん]

亀岡市登校中児童ら交通事故死事件(かめおかしとうこうちゅうじどうら こうつうじこしじけん)とは、2012年平成24年)4月23日京都府亀岡市篠町の京都府道402号王子並河線で発生した交通事故亀岡市立安詳小学校へ登校中の児童と引率の保護者の列に軽自動車が突っ込み、計10人がはねられて3人が死亡、7人が重軽傷を負った〔"交通事故 道路で命を失わせるな" 朝日新聞 2012年4月30日朝刊 社説(大阪本社13版)10面〕。原因は遊び疲れと睡眠不足による居眠り運転であり、軽自動車を運転していた少年は無免許運転であった。この事故では少年が危険運転致死傷罪にあたるかが争点となった〔"ニュースがわからん!無免許の死傷事故、危険運転罪では?" 朝日新聞 2012年6月22日朝刊(大阪本社13版)2面〕。
== 概要 ==

=== 事故の経緯 ===
事故を起こしたドライバーの無職の少年は自動車やバイクの運転免許取得歴がなかったが、以前から無免許運転を繰り返していた〔"無免許運転「以前から」亀岡死傷 少年「大変なことをした」" 朝日新聞 2012年4月25日夕刊(大阪本社3版)11面〕。事故の約2年前には暴走族として無免許でバイクを運転し、集団暴走の道路交通法違反容疑で逮捕され、家裁で保護観察処分を受けていた〔"無謀運転32時間 亀岡暴走 遊び時々仮眠150キロ" 朝日新聞 2012年7月16日朝刊(大阪本社13版)33面〕。事故前日の4月22日は午前0時ごろから暴走族時代の友人ら8人前後で2台に分乗してドライブを始め、入れ替わり友人らを乗せながら京都市内と亀岡市内を走り、30時間以上ドライブを続けた〔"当日「定員超え乗車」供述" 朝日新聞 2012年4月27日朝刊(大阪本社13版)37面〕〔。少年は22日明け方から運転を始め、仮眠を挟みながらドライブを続けた〔。定員の4人を超える6人で乗車した時間帯もあったとみられ、事故発生時は大学1年生の友人と専門学校1年生の友人と3名で乗車していた〔。現場は車がやっとすれ違うことができるほどの道幅であったが、並走する国道9号の抜け道となっていたため、交通量は少なくなかった〔。事故現場近くの亀岡市立安詳小学校では集団登校が実施され、事故当時、集団登校をする児童らの最後尾に保護者が1名引率していた。
23日午前7時58分ごろ、少年ら3人が乗った軽自動車1台が居眠り運転で児童らの列に突っ込み、後ろにいた保護者から順番に10人を次々とはねていった。少年は150km以上運転しており、疲労のため事故直前にはほぼ意識が無い状態だったと見られている〔。事故により引率していた保護者の胎内の胎児の死亡が確認され、保護者と児童1名も死亡し、残りの児童も重軽傷を負った。29日未明には小学3年生の児童1名が亡くなり、死者は3名となった。亀岡警察署は運転していた少年を自動車運転過失致死傷道路交通法違反(無免許)の容疑で逮捕し、同乗していた少年2名(いずれも無免許)も無免許運転幇助の容疑で逮捕・送検した。また、逮捕された少年らの供述や沿道の防犯カメラの映像から、22日に事故を起こした軽自動車を無免許運転していたことが判明した少年2人についても、道路交通法違反(無免許運転)容疑で5月5日に逮捕した。事故車両は友人が所有する軽自動車であったが、この所有者の友人も運転していた少年が無免許と知りながら車を貸したため無免許運転幇助の容疑で5月9日に逮捕された。この事故による逮捕者は合計6人にのぼった〔。
後に軽自動車を貸した少年は、無免許運転をそそのかしたとして幇助よりも重い教唆の非行事実で京都家裁へ送致されている〔朝日新聞 2012年5月29日朝刊(大阪本社13版)33面(南京都)〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「亀岡市登校中児童ら交通事故死事件」の詳細全文を読む



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