翻訳と辞書
Words near each other
・ 亀戸浅間神社
・ 亀戸町
・ 亀戸異臭事件
・ 亀戸線
・ 亀戸葛西橋線
・ 亀戸警察官電殺事件
・ 亀戸電気館
・ 亀戸香取勝運商店街
・ 亀戸香取大門レトロ商店街
・ 亀戸駅
亀新コンビ
・ 亀新フィーバー
・ 亀族館
・ 亀明駅
・ 亀有
・ 亀有セツルメント
・ 亀有両子
・ 亀有信用金庫
・ 亀有公園
・ 亀有公園前派出所


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

亀新コンビ : ウィキペディア日本語版
亀新フィーバー[かめしんふぃーばー]

亀新フィーバー(かめしんフィーバー)とはにそれまで5年間で最下位4度と低迷していた阪神タイガースが、亀山努新庄剛志の「亀新コンビ」などの活躍により、阪神ファンを熱狂させたことである。
この年は6年ぶりにシーズン後半まで優勝争いを演じ、最終的にはAクラスの2位となった〔歴代「大混戦ペナントレース」3選 (T-SITE) 2015年8月30日閲覧。〕。主催試合の入場者数は前年の180万人台から日本一となった1985年をも上回る約285万人に増えた〔92年「亀新フィーバー」 中村氏しのぶ/写真特集 日刊スポーツ〕。
==躍進の背景と由来==
このシーズンの中村勝広監督率いる阪神の躍進の一因は、前年までにある程度実力と数の揃いつつあった投手陣にある。シーズン前に行われた本拠地甲子園球場ラッキーゾーン撤去はその投手力をさらに後押しするものであった。仲田幸司湯舟敏郎中込伸野田浩司防御率2点台の先発陣に加え、2年目の田村勤がリリーフとして大きな働きを見せた〔自転車通勤の庶民派クローザー スポニチ Sponichi Annex 野球 猛虎人国記 2015年10月17日閲覧〕。
また、このシーズン前に大洋から獲得したジム・パチョレックは勝負強い打撃で、前年から加入したトーマス・オマリーとあわせて攻撃力を向上させた。新人では、久慈照嘉が高い守備力でベテランとなっていた平田勝男に代わって遊撃手に定着した。
こうしたチーム力の向上に加えて、前年まで一般にはまったく無名だった亀山・新庄という二人の若手外野手が大きく脚光を浴び、注目されることになった。無名だった彼らが抜擢された背景には、上記のラッキーゾーン撤去により、外野手の守備力向上や、走塁を中心とした機動力が求められていた点が挙げられる。
亀山は開幕から一軍で起用され、果敢なヘッドスライディングで大きくアピールした〔亀山つとむ氏 阪神の暗黒時代を生んだ人気球団の宿命とは? NEWSポストセブン 2016年元日閲覧(週刊ポスト2015年10月16・23日号)〕。そして、4月25日中日4回戦で中村監督が亀山を岡田彰布代打に起用したことは、世代交代を告げるものとして話題となった〔阪神・中村GM死去 温厚で愛された調整役 東京新聞:スポーツ(TOKYO Web) 2016年元日閲覧(2015年9月24日朝刊紙面)〕。
一方、新庄は5月26日の大洋6回戦にオマリーの負傷欠場でスタメン起用され、その最初の打席の初球でプロ初本塁打を放つ〔初スタメン初打席の初球をプロ1号HR 新庄カウントダウン プロ野球 : nikkansports.com 2016年元日閲覧(1992年5月27日紙面)〕。これがきっかけになって新庄も一軍に定着するようになる。とりわけ、優勝争いが山場を迎えていた9月16日広島26回戦で0-0の8回、2死満塁のピンチに山崎隆造の右中間を破りそうな当たりをダイビングキャッチで救った後、大野豊からサヨナラ本塁打を決めたことで、ヒーローとしての人気を不動のものとした〔オリックス中村監督「幸せを祈ります」 新庄カウントダウン プロ野球 : nikkansports.com 2016年元日閲覧(2006年9月5日紙面)〕。
この日のヒーローインタビューで新庄は「優勝」を口にした。しかし、その後の阪神は優勝争いから下降しはじめ結局2位でシーズンを終えた。最終的には「抑えの切り札」であった田村の故障による離脱が響いて〔元・猛虎の守護神「野球少年のケガ、防ぎたい」 - 猛虎爆進 asahi.com(朝日新聞社) 2015年10月16日閲覧〕、阪神は129試合目でヤクルトに優勝を奪われてしまったものの、終盤までの優勝争い・6年ぶりのAクラス(巨人と同率2位)という結果は多くの阪神ファンを熱狂させることとなった。
以上のように、チームの躍進には複数の要素が絡んでおり、亀山・新庄二人の活躍だけではない。しかし、その中で「まったく無名だった選手が頭角を現し、鮮烈な印象を残した」という点でこの二人は際だっており、そのことがこのような呼び方として語られる結果になった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「亀新フィーバー」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.