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了解[りょうかい] 了解(りょうかい、独:Verstehen、英:Understanding)とは、歴史や文化形象に向かう自己を自己限定する行為を指す哲学概念であり、ディルタイによって導入された。 == 哲学における「了解」 ==
=== ディルタイによる了解概念の成立 === 了解という語は、19世紀初頭以来のドイツにおいて、精神科学一般の自己反省や意義をめぐる議論のなかで、歴史や文化形象に向かう人間の基本的なあり方を表すものとして、哲学的概念に高められた。そこでは、自然科学における「説明」概念との対比が強調されている。 ディルタイは、文化形象を人間の心的体験による表現として捉え、それをわれわれは価値体系との連関において理解/了解すると考えた。そして、その際の範型が、個人が自己の歴史を振り返って一つの統一的な意味を作り上げる「自己了解」である。了解の基盤は、個別的、個性的に実現しているわれわれの生の普遍性なのである。 ここにおいて、自然科学の説明にみられるような「客観的」知識追究の態度は放擲される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「了解」の詳細全文を読む
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