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予備士官学校 : ウィキペディア日本語版
陸軍予備士官学校 (日本)[りくぐんよびしかんがっこう]

陸軍予備士官学校(りくぐんよびしかんがっこう)は、日本陸軍軍学校の一種である。主として兵科予備役将校となる甲種幹部候補生への集合教育を行った。1938年(昭和13年)8月に1校が、翌年以降は複数校が設置され、太平洋戦争大東亜戦争)終結まで存在した。1944年(昭和19年)10月より特別甲種幹部候補生への集合教育を行った。
== 概要 ==

=== 予備役将校の補充 ===

陸軍では有事の際に多数必要となる下級将校〔本記事では便宜上、特に「兵科」または「各部」の表記がない場合に「将校」は「兵科将校」および「各部将校」(1937年2月までは「各部将校相当官」)の両方を意味することとする。〕(中尉および少尉)を、現役将校の他に予備役将校の召集によって満たす方針で、1927年(昭和2年)からはそれまでの一年志願兵にかわり新たに設けられた幹部候補生を主として〔他に操縦候補生などがあった。〕予備役将校を補充するために教育していた。1933年(昭和8年)に幹部候補生は甲種と乙種に分類され、以後は甲種幹部候補生が予備役将校となる教育を受けた〔乙種幹部候補生は予備役下士官となる教育を受けた。〕。
1937年(昭和12年)7月、日中戦争支那事変)が勃発し、実際に多数の予備役将校が召集され実戦に配備されると、陸軍は甲種幹部候補生の教育をさらに充実させるため、1938年(昭和13年)4月、陸軍補充令改正(勅令第137号)によって修業期間の延長と、それまでの各部隊内での教育から軍学校等へ甲種幹部候補生を派遣した集合教育に切り替えた。これにもとづく新たな兵科予備役将校養成のための教育機関として、同年同月、陸軍予備士官学校令(勅令第139号)とともに制定されたのが陸軍予備士官学校である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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