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予備艦隊[よびかんたい]
予備艦隊(reserve fleet)とは、海軍において退役艦艇または目下不要と見なされた現役艦艇等をモスボール保存する為に編成される艦隊である。俗称として、これらの艦隊そのものをモスボール(in mothballs, あるいは mothballed)と表現する事も多く、アメリカ海軍では「幽霊艦隊」(ghost fleet)とも呼ばれる。イギリス海軍を中心に、こうした艦船の状態を指すやや古い表現として「通常係留」(laid up in ordinary)が用いられる場合もある。 ==概要== 予備艦隊は状況を鑑みて現役復帰の可能性が見込まれる退役艦艇等で構成され、通常は再活性化を円滑に行うべく海軍基地・海軍工廠内に係留されている。これらの艦艇には長期間の保管を見越し、錆が発生しやすい箇所を封鎖するなど、いわゆるモスボール処理が成される事が多い。予備艦隊に所属している間も、現役復帰時に航行可能である事を保証し、また点検や動作確認などを行う為、通常は最低限の乗組員が配属されている。アメリカ海軍ではこうした乗組員を「幽霊艦隊」の俗称に因み、「骸骨船員」(skeleton crew)と俗称する。 通常、予備艦隊を編成している海軍では、艦艇の現役復帰に備えて予備の兵装・機器等があわせて保管されているが、これらは艦艇そのものと同様、しばしば腐食や旧式化の為に有効な運用ができなくなっていることが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「予備艦隊」の詳細全文を読む
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