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二中歴 : ウィキペディア日本語版
二中歴[にちゅうれき]
二中歴(にちゅうれき)は、鎌倉時代初期に成立したとされる事典である。
その内容は、平安時代後期に成立した「掌中歴(しょうちゅうれき)」と「懐中歴(かいちゅうれき)」の内容をあわせて編集したものとされている。現代では「掌中歴」の一部が現存するのみとなっており、二中歴がこれらの存在を知る手がかりとなっている。
掌中歴と懐中歴は三善為康(1049~1139)の手による、平安時代後期のものと推定されているが、二中歴の編纂が誰によるものであるかは不明である。現代には尊経閣文庫本と呼ばれる、加賀・前田家に伝わる古写本が残されているのみで、これは鎌倉時代後期から室町時代にかけての、後醍醐天皇のころに作られたと考えられている。
尊経閣文庫本には順徳天皇の御代に編纂されたとあり、1210年~1221年頃の成立であると考えられている。
==古代年号の記述==
日本で最初の年号は645年の大化であるというのが通説であるが、二中歴にはこれより古い年号の記述がある。これらの元号は単なる言い伝えであり、実際には存在しなかったとも読める記述も同時に見られ〔二中歴第二、年代歴「已上百八十四年、年号卅一代、不記年号、只有人伝言。自大宝始立年号而已。」〕、古代の元号が存在したかどうかは議論が続いている。また、古田武彦はこれらを九州年号だと主張しているが、査読を経た論文は存在しない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「二中歴」の詳細全文を読む



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