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二十四世本因坊秀芳 : ウィキペディア日本語版
石田芳夫[いしだ よしお]

石田 芳夫(いしだ よしお、1948年8月15日 - )は、日本囲碁棋士愛知県西春日井郡新川町(現清須市)出身、木谷實九段門下、日本棋院所属、九段。1971年に22歳の当時史上最年少で本因坊となって秀芳と号し、本因坊5連覇により二十四世本因坊を名乗る。正確な計算と形勢判断により「コンピューター」のニックネームがある。タイトル獲得数は24。
==経歴==
碁好きが嵩じて碁会所を開いていた父から小学2年の時に囲碁を教えられる。翌年木谷實が名古屋に来た際に同行していた大竹英雄初段(当時)と六子で打って認められ、その1957年に木谷に入門する。1963年入段。初勝利は同年5月1日(大手合泉谷政憲二段に黒番中押し勝ち)。 若手時代は同じ木谷門の加藤正夫武宮正樹とともに「黄金トリオ」「木谷三羽烏」と呼ばれた。1967年五段。1968年に首相杯争奪戦、69年に新鋭トーナメント戦優勝。1970年、六段で日本棋院選手権戦大平修三を3-1で破り初タイトル獲得、同年七段。四段時1967年から71年にかけて大手合30連勝を記録。
1971年、初の本因坊リーグ入りで6勝1敗で挑戦者となり、林海峰本因坊を4-2で破って22歳10ヶ月で本因坊位獲得。これは本因坊獲得の最年少記録であるとともに、井山裕太が20歳4か月で名人位を獲得するまで、三大タイトル(棋聖名人・本因坊)獲得の最年少記録ともなった。続いて2年連続で林のリターンマッチを受けたが防衛し、「林の天敵」とも言われた。本因坊は計5連覇。プロ十傑戦も1971、72年と2連覇。名人戦では、1973年に林海峰名人に挑戦するが、3連勝後の4連敗という七番勝負史上初のスコアで敗れる。翌74年に再度名人挑戦して林を破り、坂田栄男、林に次いで選手権制史上3人目の名人本因坊となる。これにより九段に推挙され、入段以来11年で九段到達の記録となった。同年王座も獲得し三冠。
1975年には第14期名人戦で大竹英雄に3-4、1976年には第31期本因坊戦で武宮正樹に1-4と、木谷門の兄弟弟子にタイトルを奪われる。1976年新名人戦第一期で大竹名人にリターンマッチを挑むが1-4で敗北。1978年には本因坊戦で加藤剱正本因坊への挑戦者となるが、最終局は必勝の碁をポカで落とし3-4で敗れる。1979年には挑戦者決定戦で坂田栄男を破り棋聖戦挑戦者となるが、藤沢秀行棋聖に1-4で敗れる。
その後も1984年の天元位獲得、1987年以後NHK杯優勝3回や、早碁選手権戦、NEC杯、IBM早碁オープン戦などの早碁棋戦優勝はあるが、過去の実績からすれば低迷と見られている〔本人も「昭和60年(1985年)の天元戦を最後に挑戦手合に出ていないので、元気が良かったのは前半の半分だけだね」と語っている。(朝日新聞2006年8月12日付)〕。
1990年代は竜星戦準優勝、世界囲碁選手権富士通杯に何度か出場。2000年から棋聖戦リーグに4期連続在籍し、2000年にはBリーグ4勝1敗で趙善津と同率1位になるが、順位差で挑戦者決定戦進出を逃した。2001年にはNHK杯テレビ囲碁トーナメントで11年ぶりの優勝を果たした。2011年、第1回エステー&フマキラー囲碁マスターズカップでは準決勝進出。
2014年8月31日、クラウドファンディング13路盤選抜プロトーナメント戦で高尾紳路十段を破り優勝。
国際棋戦では、1987年に日中テレビ囲碁選手権戦で聶衛平を下した。富士通杯で1991、99年にベスト8進出、2010年には1回戦で睦鎮碩を破りベスト16に進むが2回戦で孔傑に敗れる。
2008年、60歳をもって規定により二十四世本因坊秀芳を名乗る。
2005年から2008年まで日本棋院棋士会(東京)会長。またテレビ等での囲碁解説者として、2006年度(前期)、08年度(後期)のNHK囲碁講座では講師を務める。1983年からは代々木上原に「二十四世本因坊秀芳囲碁さろん」を開いている。門下に高橋秀夫七段。
2010年5月20日、三王裕孝九段を破り、通算11人目の公式戦通算1000勝を達成。通算成績は1012勝612敗1無勝負(2011年3月)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Yoshio Ishida 」があります。



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