翻訳と辞書
Words near each other
・ 二回遊泳性
・ 二因子交雑
・ 二国民の共和国
・ 二国間
・ 二国間主義
・ 二国間協定
・ 二国間相互主義
・ 二国間自由貿易協定リスト
・ 二国間関係
・ 二地域居住
二型アクセント
・ 二型式アクセント
・ 二型性
・ 二型性真菌
・ 二基種
・ 二場公人
・ 二塁
・ 二塁手
・ 二塁打
・ 二塚古墳


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

二型アクセント : ウィキペディア日本語版
二型式アクセント[にけいしきあくせんと]
二型式アクセント(にけいしきアクセント)または二型アクセント(にけいアクセント)とは、日本語の方言アクセントのうち、アクセントの型(パターン)を二種類持つものを言う。九州西南部や沖縄県の一部などの方言のアクセントである。長崎県南部から佐賀県中南部、熊本県の南西部、宮崎県えびの市鹿児島県の陸地部(一型式アクセントを使用する曽於市志布志市を除く)や甑島列島屋久島奄美群島の一部、沖縄本島南部などに分布している。また、福井県嶺北にも、系統の違う別体系の二型式アクセントがある(日本語の方言のアクセント#三国式アクセントを参照)。
東京式アクセント京阪式アクセントでは、名詞では拍数が多くなるに従ってアクセントの型(アクセントのパターン)が増えるのに対し、二型式アクセントでは、どの拍数の語でも2パターンのアクセントしか持たない。各型の具体的な音調は地域による差があって多様だが、の統合の仕方は九州西南部では一貫している。二拍名詞では第一類と第二類が統合し、一方で第三類・第四類・第五類が統合して対立している。単語はA型とB型のどちらかに属しており、例えば鹿児島県大部分では、A型は「ぜ」「かが」「さら」「さくが」のように句末から2拍前の音節が高く発音され、B型は「か」「かさ」「あた」「あたま」のように最終音節が高く発音される。また長崎県南部では、A型は「ぜ」「かぜが」、B型は「か」「かさ」である。一拍名詞では1・2類がA型、3類がB型に発音され、二拍名詞では1・2類がA型、3・4・5類がB型に発音される。
なお、一型式アクセントは、二型式アクセントの型がさらに一つに統合したものと考えられている。

== 参考文献 ==

* 金田一春彦『金田一春彦著作集』第7巻、玉川大学出版部、2005年。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「二型式アクセント」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.