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二川駅(ふたがわえき)は、愛知県豊橋市大岩町字南元屋敷にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。 豊橋市の東南部、旧渥美郡二川町域に位置する。東海道本線を走る普通列車を中心に停車し、1日あたり約3,000人の乗客がある。1896年(明治29年)に開業、1987年(昭和62年)に日本国有鉄道(国鉄)からJR東海に継承された。 == 歴史 == 二川駅は1896年(明治29年)4月7日に開業した〔『停車場変遷大事典』2、p24〕。 二川駅をはさむ、東海道本線の浜松・大府間が開通したのは、駅開設の8年前にあたる1888年(明治21年)のことである〔『停車場変遷大事典』1、p142〕。このとき、江戸時代に東海道の宿場町(二川宿)として栄えた渥美郡二川村・大岩村の両村には、宿場の町並みのすぐ南側に線路が敷設された〔例えば、現在でも残る本陣(豊橋市二川宿本陣資料館)は、敷地の南を線路が通る。『豊橋市二川宿本陣資料館 展示案内』、pp50-51〕〔『鉄道開通』、p27〕ものの、隣の吉田宿(現・豊橋市、豊橋駅を設置)とは異なり駅が設置されなかった。 二川周辺には多くの村があり人・物資の利用が見込める、隣の豊橋駅・鷲津駅とは距離があるとの理由で、翌1889年(明治22年)二川では駅設置の請願を行った〔。この請願は成功しなかったようだが、1893年(明治26年)に再度請願運動が行われ、これは成功したようで駅開業の運びとなった〔。 新設された二川駅は、町並みの中心部から約1km、西端から300m西へ離れた場所に設置された〔『鉄道開通』、p26〕。所在地は大川村大字大岩(旧・大岩村)であったが、町制施行や合併により1893年(明治26年)から大川町大字大岩、1906年(明治39年)から二川町大字大岩となり、最終的に1955年(昭和30年)に豊橋市大岩町となって〔『角川日本地名大事典』、p257〕、現在に至っている。 駅開設時に建設された木造駅舎は100年以上の長きにわたって使用され、東海道本線では最古の駅舎となっていた〔『鉄道開通』、p29〕〔。しかし老朽化により改修が必要となり、1998年(平成10年)から橋上駅舎・南北自由通路の建設、駅前広場の整備、駅南方にある豊橋総合動植物公園へのアクセス道路新設などが一体となった「二川駅周辺整備事業」が開始された〔『豊橋市百年史』、p1017〕。この事業により2002年(平成14年)2月に橋上駅舎が完成、4月には南北自由通路の供用開始がなった〔。2003年(平成15年)3月までに駅前広場や公園へのアクセス道路が完成し、2004年(平成16年)3月に南口の自転車等駐車場が完成して事業はすべて終了した〔。一方、木造駅舎は2000年(平成12年)に営業を終了した〔。 2006年(平成18年)に、JR東海ではIC乗車券「TOICA」を導入した。二川駅はこのときから「TOICA」に対応している。ただし当初は二川駅から豊橋・名古屋方面の区間でしか利用できなかったが、2008年(平成20年)から浜松方面の区間での利用も可能となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二川駅」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Futagawa Station 」があります。 スポンサード リンク
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