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二式陸上中間練習機 : ウィキペディア日本語版
二式陸上中間練習機[にしきりくじょうちゅうかんれんしゅうき]
二式陸上中間練習機(にしきりくじょうちゅうかんれんしゅうき)は、第二次世界大戦中期から日本海軍で使用された練習機である。開発・製造は九州飛行機で、機体略番は''K10W''。連合軍コードネームは"Oak"。
九三式中間練習機の後継機として昭和18年6月に制式採用されたが、九三式中間練習機程活躍しないまま終戦を迎えた。
== 概要 ==
九三式中間練習機が次第に旧式化してきたため、海軍は昭和13年に購入したノースアメリカンBT-9(後のAT-6)を参考にして新型の中間練習機を開発するよう渡辺鉄工所(後の九州飛行機)に指示した。
14試陸上中間作業練習機と名づけられた試作機は、昭和15年1月から設計を開始し昭和16年4月に第1号機が完成した。金属製モノコック構造の胴体を持つ低翼単葉機で、主脚は固定脚だった。エンジンの出力は九三式中間練習機よりも大幅に向上し、装備も近代化されていた。
しかし、飛行試験の結果、縦安定性が不足している上、突然錐揉み状態になるなどの難点が指摘された。渡辺では垂直尾翼の面積増大など各部に改良を加えた問題点を解決したが、この改修のため制式採用は初飛行から2年以上たった昭和18年6月になってしまった。生産は制式採用後は日本飛行機で行われたが、この頃には前線から退役した旧式の単葉機が練習機として用いられるようになっており、本機の必要性は薄れてしまっていた。また、安定性、操縦性、実用性では九三式中間練習機の方が優れていたため、本機の採用後もなお現場では九三式中間練習機の方を好んで使用する傾向にあった。
このような事情から、生産機数は176機という少数で終戦を迎えた。この内78機が終戦時に残存していた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「二式陸上中間練習機」の詳細全文を読む



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