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ディカリア (Dikarya) は、菌界 (Fungi) の一部分を構成する分類群(亜界 subkingdom)のひとつである。直訳すれば「二核の分類群」であるが、実際には、単純に「一個の細胞の中に二個の核を含む」ことを意味するのではなく、生活環の少なくとも一部において「おのおのが性的に異なる因子を有した二個(あるいはそれ以上)の核が、融合することなく一個の細胞の中に共存する」重相の世代を持つことを特徴とする〔細谷剛、2008.2.9.1.新しい菌類の分類体系. ''in'' 菌類のふしぎ-形とはたらきの驚異の多様性-(国立科学博物館[編])、pp. 95-97.東海大学出版会、秦野市. ISBN 978-4-486-01793-6.〕。21世紀に入ってから提唱された概念であり、日本語としての訳語はまだ安定しておらず、「二核菌亜界」あるいは「重相菌亜界」などと訳される。 担子菌門 (Basidiomycota) と子嚢菌門 (Ascomycota) とを包含する。これに所属する菌類は、一般に二核体 (dikaryon) を形成する。これは菌糸または単細胞(いわゆる酵母など)の体制をとり、鞭毛を欠いている。従来の菌類の分類体系において藻菌類の名のもとに扱われてきた、古典的な呼称としての鞭毛菌類(ツボカビなどを含む)および接合菌類(ケカビなどを含む)は、ディカリアには含まれない。 「高等菌類」とも呼ばれることがあるが、従来は不完全菌として分類されてきた無性的増殖のみを行う(あるいは、無性世代のみしか発見されていない)分類群も含まれる 。 この2門は系統学的には同一起源のグループと考える研究者が多い。 == 参考文献 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ディカリア」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dikarya 」があります。 スポンサード リンク
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