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二次植物[にじしょくぶつ] 二次植物(にじしょくぶつ)とは、二回以上の細胞内共生に由来する葉緑体を持つ植物の総称である。これに対して、一回の細胞内共生によって獲得した葉緑体を持つ植物群は一次植物と呼ばれる。 一次植物はアーケプラスチダとも呼ばれる生物群で、緑色植物・紅色植物・灰色植物が該当する。このうち緑色植物と紅色植物は様々な生物に取り込まれ、細胞内共生して二次植物の葉緑体となっている。灰色植物を取り込んだ二次植物は知られていない。二次植物は6群に大別され、クリプト植物、不等毛植物(黄色植物)、ハプト植物、渦鞭毛植物、クロララクニオン植物、ユーグレナ植物といった群がある。 == 葉緑体の由来 == いわゆる植物が緑に見えるのは、細胞内にある葉緑体に緑系の色素を含むためであり、これは光合成をおこなう場でもある。また同様の構造で緑でないものを含めると、それらを色素体というが、いずれも葉緑体に由来するものとされる。現在では真核生物の葉緑体は全て原核生物である藍藻を取り込んだものであり、そこに始まる細胞内共生がその由来であることがわかっている。ところが、藻類の中には、「藍藻を取り込んだ真核生物」を取り込んだものが含まれることが判明してきた。そこでこれを二次植物と呼ぶ。これに対し、最初に述べたように、直接に藍藻を取り込んで葉緑体化したものを一次植物と呼ぶ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二次植物」の詳細全文を読む
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