|
二硫化物(にりゅうかぶつ)とは、二硫化物イオン (S22-) を構成要素として含む塩、化合物の総称。多硫化物(ポリ硫化物)の範疇に含まれる。「二硫化物」という表現は主に無機化合物や金属錯体に関して用いられ、一方「R-S-S-R」という一般式で表される有機化合物はもっぱら「ジスルフィド (disulfide)」と呼ばれる。なお、英語では無機、有機化合物のいずれも disulfide と呼ばれる。 二硫化物の代表例として 二硫化ナトリウム (Na2S2) 、黄鉄鉱を作る二硫化鉄 (FeS2) などが挙げられる。いずれも構造中に S-S 結合を含む。 一方、二硫化炭素や二硫化モリブデン(硫化モリブデン(IV))などは、その構造に S-S 結合を含まない。そのような、化学式に S2 を含み「二硫化~」と呼称されるが S-S 結合を持たない化合物は、二硫化物ではなく硫化物の範疇に入る。 == 二硫化物イオン == 二硫化物を形成する陰イオン、二硫化物イオン (S22-, disulfide ion) は、硫化物イオン (S2-) に単体の硫黄を作用させると生じる。二硫化ナトリウムは硫化ナトリウムに硫黄を加えて調製する。 : Na2S + 1/8 S8 → Na2S2 二硫化物イオンにさらに硫黄を加えると、さらに S-S 結合が伸びた多硫化物イオン(ポリ硫化物イオン)が生成する。 二硫化物イオンにハロゲン化アルキルを加えると有機ジスルフィドが生成する。 : 2 R-Br + Na2S2 → R-S-S-R + 2 NaBr 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二硫化物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|