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互酬性 : ウィキペディア日本語版
互酬[ごしゅう]
互酬(ごしゅう、)は、文化人類学経済学社会学などにおいて用いられる概念。人類学においては、義務としての贈与関係や相互扶助関係を意味する。日本語では互酬性という表記も見られる。
== 概要 ==
互酬は、集団の対称性(symmetry)を特徴とする。集団間における財やサービスの運動によってギブ・アンド・テイクを促進し、相互依存の関係を作る。互酬を行う集団は対称的なサブグループを組織するので、3つ以上の集団も参加できる。その場合は相互にではなく、類似の関係にある第3のサブグループとやりとりを行う〔ポランニー『人間の経済1』 p93〕。集団において経済組織が分離していない場合は、互酬は親族を中心に行われるため、親族関係が複雑となる。
カール・ポランニーは、互酬を再配分交換とともに社会統合の主要なパターンの一つとした〔ポランニー『人間の経済1』 p91〕。マーシャル・サーリンズは、近親者に多い「一般化された互酬」、等価交換である「均衡のとれた互酬」、敵対関係に多い「否定的な互酬」に分類して分析を加えた〔サーリンズ『石器時代の経済学』〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「互酬」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Reciprocity (cultural anthropology) 」があります。



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