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五味原湖 : ウィキペディア日本語版
丹生川ダム[にゅうかわだむ]

丹生川ダム(にゅうかわダム)は、岐阜県高山市丹生川町一級河川神通川水系荒城川(あらきがわ)に建設されたダム。高さ69.5メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節不特定利水上水道を目的とする、岐阜県営多目的ダムである。ダム人造湖)の名は五味原湖(ごみはらこ)という。2013年グッドデザイン賞受賞〔。
== 歴史 ==
荒城川は、岐阜県の北東部、飛騨山脈(北アルプス)の西斜面水源とするで〔『河川大事典』44ページ。〕、日本三百名山川上岳に端を発し、富山湾日本海)に注ぐ宮川(神通川)の支流である〔『一級河川神通川水系 宮川圏域河川整備計画』1ページ。〕。宮川の流域では、1983年昭和58年)9月の台風10号や、1999年平成11年)6月の梅雨前線および9月の台風16号2004年(平成16年)10月の台風23号などによる水害土砂災害に見舞われており、荒城川では1963年(昭和38年)から治水のための河川改修事業が始まり、1989年(平成元年)には河川総合開発事業の一環として丹生川ダムの建設が着手となった〔『一級河川神通川水系 宮川圏域河川整備計画』3 - 4ページ。〕。
丹生川ダムは、洪水調節不特定利水上水道を目的とする多目的ダムとして設計された〔「ダム便覧 丹生川ダム 」より(2012年11月28日閲覧)。〕。まず、洪水調節については、基本高水を200立方メートル毎秒と見込み、そのうち130立方メートル毎秒を丹生川ダムでカットすることとした〔『一級河川神通川水系 宮川圏域河川整備計画』33ページ。〕。一方で灌漑期における渇水による被害も発生しており、住民からは取水の安定を求める声も上がっていたことから、木曽垣内頭首工地点で最大で2.3立方メートル毎秒を確保して流水の正常な機能の維持を図った〔『一級河川神通川水系 宮川圏域河川整備計画』7、15、33ページ。〕。また、丹生川町南西部に供給する上水道用水として0.004立方メートル毎秒、日量350立方メートルを取水できるようにした〔。
岐阜県は1975年(昭和50年)度より丹生川ダム実施計画調査に着手〔「『宮川上流河川開発工事事務所閉庁式』を開催します(記者発表資料) 」2ページ。〕。1989年度に建設事業に着手し、1990年(平成2年)度より工事用道路の建設を開始した〔。1992年(平成4年)度には補償協定が結ばれ、水没地からの集団移転が1993年(平成5年)度に完了〔。1994年(平成6年)度より付け替え道路の工事が着手され、2003年(平成15年)度よりダム本体工事を開始〔。2006年(平成18年)度から2010年(平成22年)6月にかけてダム本体のコンクリート打設が行われ、2011年(平成23年)10月に試験湛水を開始し、2012年(平成24年)4月に終了〔。同年5月に竣工記念式典を執り行い、同年6月より運用に移行した〔。2013年(平成25年)にはグッドデザイン賞を受賞〔。審査委員は景観と調和したダム本体のデザインのみならず、管理所建物や公園を含めた全体のデザインを評価した上で、ダムが持つ治水・利水機能がいかに人々にとって大切かということを示す必要があると訴えた〔。
現在、丹生川ダムではダムからの放流水を活用した水力発電所の建設が中部電力によって進められている〔「阿多岐水力発電所および丹生川水力発電所の開発計画について」より。〕。ダム直下に最大350キロワット丹生川発電所を建設し、年間210万キロワット時電力量を発生することによって、年間1,100トン二酸化炭素排出削減を見込む〔。建設工事は2015年(平成27年)度に着工、2016年(平成28年)度に完成の予定である〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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