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五味相生の譬[ごみそうしょうのたとえ] 五味相生の譬(ごみそうしょうのたとえ)とは、仏教における大乗の涅槃経に出てくる譬えである。五味の譬え、あるいは醍醐の譬えなどともいう。釈迦が衆生の機根(性格や教えを受け入れられる器)を見極め、順序だてて教えを段階的に説いたことを表し、涅槃経こそが最後にして最高であると説いた経文である。 == 涅槃経 == 「牛より乳を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より生蘇(しょうそ)を出し、生蘇より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐を出す、醍醐は最上なり。もし服する者あらば、衆病皆除く……仏もまたかくの如く、仏より十二部経を出し、十二部経より修多羅(しゅたら)を出し、修多羅より方等経を出し、方等経より般若波羅密を出し、般若波羅密より大涅槃経を出す……」(「譬如從牛出乳 從乳出酪 從酪出生蘇 從生蘇出熟蘇 從熟蘇出醍醐 醍醐最上 若有服者 衆病皆除 所有諸藥、悉入其中 善男子 佛亦如是 從佛出生十二部經 從十二部経出修多羅 從修多羅出方等経 從方等経出般若波羅蜜 從般若波羅蜜出大涅槃 猶如醍醐 言醍醐者 喩于佛性」)とある。 これが醍醐味の語源として仏教以外でも広く一般に知られるようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「五味相生の譬」の詳細全文を読む
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