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視覚野(しかくや、)という用語は、V1と略される一次視覚野 (または、線条皮質(striate cortex、有線皮質とも)) 及びV2、V3、V4、V5と略される外線条皮質(extrastriate cortex、有線外皮質、有線領外皮質とも)を示す。一次視覚野はブロードマンの脳地図における17野と解剖学的に同等である。 ==イントロダクション== 一次視覚野 (V1) は、後頭葉にある鳥距溝の周りに位置する顆粒皮質 (Koniocortex) であり、外側膝状核から直接情報を受け取る。 V1 は背側皮質視覚路と腹側皮質視覚路と呼ばれる2種類の主要な視覚経路に情報を伝える。 *背側皮質視覚路は V1より始まり V2 、背内側野、 MT 野 (V5 とも) を通過し、後頭頂皮質へと向かう。背側皮質視覚路は時に、where経路とも呼ばれ、運動、物体の位置や、眼や腕の制御、特に視覚情報を用いたサッカードや到達運動に関連付けられている。 *腹側皮質視覚路は V1より始まり V2、V4、を通過し下側頭皮質へと向かう。腹側皮質視覚経路は時に、what経路とも呼ばれ視覚対象の認識や形状の表象(意識にのぼる映像)と関連している。また、長期記憶の貯蔵とも関連している。 背側皮質視覚路と腹側皮質視覚路の二分法(またはwhere/whatの二分法、行動(action)/知覚(perception)の二分法)〔はアンガーライダー (Ungerleider) とミシュキン (Mishkin) によって最初に定義され、現在でも視覚神経科学者や心理学者の間で論争を巻き起こしている。おそらく、この二分法は視覚野での実際の出来事を単純化し過ぎている。この研究はエビングハウス錯視などによって知覚の判断が歪められるという発見に基づいているが、通常、人が把握運動などの行動によって反応する時、知覚の歪みは発生しない。しかし、最近の研究 では行動と知覚はこれらの錯視で同様に錯覚が起きているとされている。 視覚野のニューロンは、視覚刺激が受容野に呈示された時、活動電位を発生させる。定義から、受容野は全視野の内、活動電位を生じさせるものを指す。しかし、あるニューロンに関しては、そのニューロンの受容野の特定の刺激のサブセットに応答する。この特性は''チューニング''と呼ばれる。より初期の視覚野ではより単純なチューニングが行われている。例えば、V1 のあるニューロンはその受容野に現れる垂直な線に対して発火する。より高次の視覚野ではより複雑なチューニングが行われている。例えば下側頭皮質 (IT) のあるニューロンはその受容野に現れる特定の顔に対して発火する。 視覚野は後大脳動脈の鳥距溝枝から血液の供給を最も受ける。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「視覚野」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Visual cortex 」があります。 スポンサード リンク
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