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アマテラスとスサノオの誓約(アマテラスとスサノオのうけい)とは、『古事記』や『日本書紀』に記される天照大神(アマテラス)と建速須佐之男命(スサノヲ、日本書紀では素戔嗚尊)が行った誓約(占い)のこと。 ==あらすじ== ===古事記=== 伊邪那岐命(イザナギ)が建速須佐之男命(スサノヲ)に海原の支配を命じたところ、建速須佐之男命は伊邪那美命(イザナミ)がいる根の国(黄泉の国)へ行きたいと泣き叫び、天地に甚大な被害を与えた。イザナギは怒って「それならばこの国に住んではいけない」と彼を追放した〔戸部民夫 『日本神話』 44頁。〕。 スサノオは、姉のアマテラスに会ってから根の国へ行こうと思い、アマテラスが治める高天原へ昇る。すると山川が響動し国土が皆震動したので、アマテラスはスサノオが高天原を奪いに来たと思い、武具を携えて彼を迎えた〔戸部民夫 『日本神話』 45-46頁。〕。 スサノオはアマテラスの疑いを解くために、宇気比(誓約)をしようといった。二神は天の安河を挟んで誓約を行った。まず、アマテラスがスサノオの持っている十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧から以下の三柱の女神(宗像三女神)が生まれた。この女神は宗像大社に祀られている〔戸部民夫 『日本神話』 46-51頁。〕。 *多紀理毘売命 - 別名:奥津島比売命(おきつしまひめ)。沖津宮に祀られる。 *市寸島比売命 - 別名:狭依毘売命(さよりびめ)。中津宮に祀られる。 *多岐都比売命 - 辺津宮に祀られる。 次に、スサノオが、アマテラスの「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧から以下の五柱の男神が生まれた〔戸部民夫 『日本神話』 49頁。〕。 *左のみづらに巻いている玉から 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命 *右のみづらに巻いている玉から天之菩卑能命 *かづらに巻いている玉から天津日子根命 *左手に巻いている玉から活津日子根命 *右手に巻いている玉から熊野久須毘命 これによりスサノオは「我が心清く明し。故れ、我が生める子は、手弱女を得つ。」と勝利を宣言した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アマテラスとスサノオの誓約」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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