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禁葷食(きんくんしょく)は、仏教の思想に基づく菜食の一種をいう。 == 概要 == 精進料理では避けるべきと考えられている食材が大きく分けて2つあり、1つは動物性の食材、もう1つは五葷(ごくん)と呼ばれるネギ属などに分類される野菜である。 五葷(ごぐん)の扱いは時代や地域によって異なる〔。 大乗仏教や道教においては、殺生を禁ずる目的から、動物性の食品(三厭(さんえん)、すなわち獣・魚・鳥)を食べることを禁じられた他、「葷」(くん)と呼ばれる臭いの強い野菜類を食べることもさけられた。 多くの場合、主にネギ属の植物であるネギ、ラッキョウ、ニンニク、たまねぎ、ニラなどを避けるのが特徴である。ネギ科ネギ属の植物は、硫化アリルを成分として多く持っており、これが臭いの元となっている。『説文解字』は「葷」を「臭菜也。从艸軍聲」(臭い野菜。部首は草冠で音は軍)と説明している通り、本来はネギ属の植物を指していたが、なまぐさと訓読みするように、現在の中国語では主に「素」(そ)の対義語として、動物性の食品を指すように意味が変化している。 禅宗などの寺院に行くと、「不許葷酒入山門」あるいは「不許葷肉入山門」などと刻んだ石碑が建っていることが多い。これは「葷酒(葷肉)の山門に入るを許さず」と読み、肉や生臭い野菜を食べたり酒を飲んだものは、修行の場に相応しくないので立ち入りを禁ずるという意味である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「禁葷食」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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