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五障 : ウィキペディア日本語版
五障[ごしょう]
五障(ごしょう)とは、ブッダ入滅後かなり後代になって、一部の仏教宗派に取り入れられた考えで、女性が持つとされた五つの障害のことである。「女人五障」ともいう。女性は梵天王帝釈天魔王転輪聖王仏陀になることができない、という説である。
大智度論では、五礙(ごげ)と称す。三従とセットにされ、「五障三従」と称する用例もある。
釈迦の言葉ではなく、仏教本来の思想ではない。ヒンズー教の影響から出てきた考え方とされる。
当時女性軽視のヒンズー教がインドを覆う中、釈迦は以下のように説かれたとされる:
 「人にはいろいろの種類がいる。心の曇りの少ないものもあれば、曇りの多いものもあり、賢いものもあれば、愚かなものもある。(中略) また人には男女の区別があるが、しかし人の本性に差異があるのではない。男も女も道を修めれば、然るべき心の道筋を経て悟りに至る(仏陀になる)であろう。」(パーリ『律大品』115より)
== 経典での記載 ==

=== 法華経 ===
提婆達多品』では、女人の身に五障ありて、五のさわり離れねば、女身の転じがたきとされ、下文に次いで「如何ぞ速やかに成仏を得んや」と説いた。
上の一節はシャーリプトラ長老が菩提を成就したという龍女に告げた文言である。女性の身で正覚を得たことが受け入れられないというシャーリプトラの目の前で、彼女は釈迦如来に宝珠を献上する。そして宝珠を献上する動作よりも速く、成仏を証すると語る。すると龍女がたちまちのうちに男性へと変じた。サンスクリット本では女性器が消え、かわりに男性器が生じる、という描写になっており、五者佛身にあたる部分は「ひるむことのない求法者の地位」となっている。この後龍女は南方の無垢(ヴィマラー)世界に向かい、そこで仏となって、仏身に現れる三十二相八十種好を備えた姿を明らかにした。この場面から『法華経』は「女人成仏」を説く仏典とみなされた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「五障」の詳細全文を読む



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