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井口朝生[いぐち あさお] 井口 朝生(いぐち あさお、1925年(大正14年)5月6日 - 1999年(平成11年)4月9日)は日本の歴史小説作家、時代小説作家。東京生まれ。日本大学文学部(歴史専攻)卒業。日本文芸家協会会員。父は時代小説作家の山手樹一郎。姪は詩人の井坂洋子。 1999年(平成11年)4月9日、脳梗塞にて東京都内の病院にて死去。享年73。 == 略歴 == 少年時代は堀辰雄や立原道造の作品を愛読した〔志村有弘『直江山城守 愛と鬼謀の軍師』(春陽文庫)解説より〕。小説の道に進むべく、棟田博主宰の小説勉強会「風らい会」に参加。父には内緒で講談倶楽部賞に応募、佳作を受賞するが、同じ住所であったために父にばれてしまい、一騒動あったと言う〔。1956年(昭和31年)、若き日の伊達政宗を描いた『風雲独眼竜』でデビュー。1961年(昭和36年)、直江兼続と彼を慕う2人の女性を軸に、兼続の波乱に富んだ生涯を活写した『青雲乱雲』で第45回直木賞候補となる。同書は続編も刊行され、後に合冊して刊行、代表作と言える。歴史・時代小説でありながら、散文詩を思わせる抒情や、純文学を思わせる静謐さを持った作風が特長である〔。戦国・乱世物の歴史小説を始めとして、名も無き雑兵や美しくも哀れな女人へ暖かい目を注いだ時代小説を多く手掛け、ソ連への抑留体験を記した『抑留記』などの現代物も若干手掛けた。 また、同人雑誌も発行し続け、童門冬二との二人雑誌『時代』は、平成11年の井口の死の直前まで発行され続けた(1999年(平成11年)3月刊行の13号まで)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「井口朝生」の詳細全文を読む
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