翻訳と辞書 |
亜硫酸オキシダーゼ[ありゅうさんおきしだーぜ]
亜硫酸オキシダーゼ(sulfite oxidase)は、すべての真核生物のミトコンドリアに存在する酵素である。亜硫酸が硫酸に酸化されることにより発生した電子は、シトクロム''c''を経由して電子伝達系へ移され、酸化的リン酸化によるATP合成に使われる。これは硫黄を含む化合物の代謝の最終ステップであり、硫酸は排泄されることとなる。 亜硫酸オキシダーゼはモリブデンとヘムを補酵素として利用する金属酵素である。この酵素はシトクロム''b'' 5の一つであり、DMSOレダクターゼ、キサンチンオキシダーゼおよび亜硝酸還元酵素を含むオキソトランスフェラーゼのスーパーファミリーに属する。 哺乳類では、亜硫酸オキシダーゼの発現量は肝臓、腎臓および心臓で高く、脾臓、脳、骨格筋および血液で低い。 == 構造 == 亜硫酸オキシダーゼはN末端とC末端とで2個の等しいサブユニットからなるホモダイマーである。それぞれ2個のサブユニットはループを形成する10個のアミノ酸残基によって結合している。N末端ドメインはヘムを含む3つの隣接した逆平行のβシートと5つのαヘリックスからなる。C末端ドメインは13個のβシートと3個のαヘリックスとそれに囲まれたモリブドプテリン補因子からなる。モリブドプテリンはMo(VI)中心を持ち、これはシステイン由来の硫黄と、ピラノプテリン由来のエン-ジチオレート、そして2つの末端酸素により結合している。このモリブドプテリン中心は亜硫酸の触媒酸化の場所となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「亜硫酸オキシダーゼ」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|