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亜硫酸ナトリウム[ありゅうさんなとりうむ]
亜硫酸ナトリウム(ありゅうさんナトリウム、sodium sulfite)は亜硫酸のナトリウム塩で、化学式 Na2SO3 で表される無機化合物。 排煙脱硫の過程で二酸化硫黄 SO2 を吸収した洗浄液に含まれる。ドライフルーツの退色を防いだり、肉類を保存する際の防腐剤として用いられる。また、チオ硫酸ナトリウムと同様に単体ハロゲンをハロゲン化水素に変換する性質を持ち、写真の作成やプールの塩素濃度を減少させるのに使われる。 == 用途 == 主にパルプ・紙工業で利用される。写真工業においては、現像液の酸化を防ぐ目的で保恒剤として、あるいは定着液(チオ硫酸ナトリウム)をフィルムなどから洗い流すのに使われる。織物工業では脱色剤、脱硫剤、脱塩素剤として、革製品業ではなめし液の亜硫酸化に、化学工業ではスルホン化やスルホメチル化試薬として用いられる。チオ硫酸ナトリウムを製造する際の原料でもある。その他の利用例として鉱石の浮遊選鉱法、オイルの回収、食料品の防腐剤、染料の製造、洗剤が挙げられる。アルデヒドとの反応により亜硫酸水素付加物を、ケトンとの反応によりスルホン酸を与える。アルデヒドやケトンの精製や単離に用いられることもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「亜硫酸ナトリウム」の詳細全文を読む
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