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交通規制(こうつうきせい)とは、ある道路の一定の区間について、交通事故や災害の発生などの危険がある場合に、その道路の通行を禁止したり、通行速度や通行重量や通行高さの制限を行ったりすること。通行規制とも言う。 == 規制の種類 == 交通規制の目的は主に、災害や事故による危険の防止と安全確保、渋滞等の少ない円滑な交通の確保、大気汚染・騒音・振動などの交通公害の防止の3種類に分けられる。特に異常気象により災害発生のおそれがある場合は、降雨量・風速・波高などの規制基準を定め、基準値に達した場合は区間を決めて通行規制を行うため、異常気象時事前通行規制区間と呼ばれる。 異常気象時通行規制 * 降水量規制 : 連続雨量規制、時間雨量規制の2種類がある。前者は降り始めからの連続降水量が、後者はある一定時間の降水量が基準値に達したときに規制が発動される。 * 事例:国道33号高知県吾川郡仁淀川町森山字オオヂミ - 愛媛県上浮穴郡久万高原町柳井川 12.9km 連続雨量250㎜で通行止め。 * 積雪・凍結規制 : 積雪量、気温、道路の凍結状況などから、速度制限やチェーン規制、タイヤ規制、通行止め、片側通行などを実施する。地域によって凍結対策に差があることから、基準値にも大きな差がある。 * 超波規制 : 波の高さや道路への影響により通行規制を実施するものであり、主に冬季の波浪によるものが多く日本海沿岸の道路沿いに多い。 * 事例:国道336号 幌泉郡えりも町庶野~幌泉郡えりも町上目黒 延長8.2km 。 * 風速規制 : 風の強さにより通行規制を実施するものであり、台風時等に多い。 * 視程規制 : 視認できる距離により通行規制を実施するものであり、霧のでる箇所に多い。 車両通行規制 * 高さ規制 : トンネルや橋などの安全を確保するために通行車両および積荷の高さを規制するものである。 * 幅規制 : 狭隘道路などの安全を確保するために通行車両および積荷の幅を規制するものである。 * 重量規制 : 橋の安全などを確保するために通行車両および積荷の重さを規制するものである。 * 2008年4月時点で、老朽化などにより崩落の危険性があるとして通行止めの橋が121橋あったことが4日、国土交通省の調べで分かった。通行止めには至らなかったが、通行車両の重量を制限した橋も680橋あった〔西日本新聞2009.11.4 〕 * 掲載物規制 : 関越トンネルなどの長大トンネルや、距離は短くても水底を通るトンネルは、危険物掲載車両の通行が制限されている。 工事時規制 * 道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う規制。 通行帯規制 * 時間帯や車種により通行できる通行帯を規制しているもの。 * 事例:国道43号夜間の走行車線規制、騒音対策として平成10年4月から3車線のうち内側を大型貨物自動車等が通行することになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「交通規制」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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