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京城府[けいじょうふ]
京城府(けいじょうふ、)は、朝鮮王朝の漢城府に引き継いで置かれた日本統治時代の朝鮮の行政区域。現在のソウル特別市にあたる。京城市(けいじょうし)は誤り(#概説参照)。 == 概説 == 1105年、高麗の粛宗の代に南京の建設を始めたのが始まりで、孫の仁宗の代に王都の一つとされ、漢陽府と称した。高麗を滅ぼした李氏朝鮮は、開城と漢城の二都体制を継承し、漢城府と名前を改めた。以来、およそ500年にわたって首都であり、その長として判府事を置いた。これは睿宗の代に判尹と改称され、さらに建陽元年(1896年)に府尹と改称された。 1910年(明治43年)の韓国併合後、同年9月30日に施行された朝鮮総督府地方官官制に基づき京城府に改称され、京畿道の下に置かれた。他方でその長は府尹とされ、これは改称されなかった。 また朝鮮総督府と京畿道庁がここに置かれ、漢城府の府域がそのまま引き継がれた。 朝鮮半島においての「府」は内地(日本)の「市」に相当する。よってしばしば誤って呼ばれるが、京城市という市は歴史上存在しない。府尹が市長に相当する。また、「京城」は王城・皇城と同じ意味の漢語であって、朝鮮においては古くから漢城を指して使われた一般名詞の一つであった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京城府」の詳細全文を読む
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