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京王7000系電車(けいおう7000けいでんしゃ)は1984年(昭和59年)から1996年(平成8年)にかけて190両が製造された京王電鉄京王線〔新宿 - 京王八王子間の路線を指す場合もあるが、ここでは京王電鉄の1,372 mm軌間の路線の総称として用いる。〕用の通勤形電車である〔〔。京王線用としては初のステンレス車体を採用した〔。当初各駅停車用として5両編成で製造されたが、特定都市鉄道整備促進特別措置法(特々法)による輸送力増強過程に製造期間が重なった〔ため、徐々に編成両数が長くなっていった〔〔。製造途中で車体構造が変更され、2種類の外観の車両がある〔。2003年(平成15年)から2012年(平成24年)にかけて制御方式を界磁チョッパ制御からVVVFインバータ制御に変更する工事が行われた〔〔。 本稿では京王線上で東側を「新宿寄り」、西側を「京王八王子寄り」と表現する。編成単位で表記する必要がある場合は新宿寄り先頭車の車両番号で代表し、7701編成の様に表現する〔鉄道ファン向けの雑誌記事などでは「編成」をFと略して7701Fなどと表現されることや、編成中一番番号が小さい車両で代表して7001Fなどと表記されることがあるが、京王電鉄が寄稿した記事(「京王7000系 VVVF化工事10両編成化工事について」、「京王電鉄7000系 VVVFインバータ化改造」など)では新宿寄り先頭車で代表し、7726編成などと書かれているためこちらに併せた。〕。京王では京王八王子寄りを1号車として車両に号車番号を表示している〔が、本稿では各種文献に倣って新宿寄りを左側として編成表を表記し〔〔〔、文中たとえば「2両目」と記述されている場合は新宿寄りから2両目であることを示す。 == 概要 == 京王線系統用の車両としては初のオールステンレス車体を採用したが、車体寸法は6000系とほぼ同一とされ〔。6000系のマイナーチェンジと位置付けられる〔。京王線用車両は優等系列車に新製した車両を投入し、その時に捻出された車両を各駅停車に転用する施策が取られてきたが、7000系投入までに優等系列車の6000系への置き換えが完了していたことから、7000系は各駅停車のサービス向上用として当時の各駅停車の標準編成である5両編成で製造され、旧型車を直接置き換えた〔〔。将来の長編成化、予備部品の削減を考慮し、主要機器は6000系とほぼ同一とされた〔。 京王では特々法により朝ラッシュピーク1時間に新宿に到着する全列車を10両編成化する輸送力増強を行い、1987年(昭和62年)から工事に着手、1996年に完了した〔。7000系の製造期間はこの輸送力増強期間と重なり、製造の都度長編成化が行われている〔〔。1986年から8両編成の製造がはじまり、5両編成で製造された編成も中間車を追加製造してすべて6両または8両編成となった〔。8両編成の一部は後に中間車を追加して10両編成化されたほか、増結用の2両・4両編成も製造され〔、1996年の製造終了時には2両・4両・6両・10両編成が各5本、8両編成10本の合計190両となった〔。 初期に製造された車両はコルゲートを側面窓上下に備えていたが、8両編成で製造された編成のうち最後の5本と、すべての2両・4両編成は設計変更によりビードプレスの車体となった〔。増結用中間車は車体構造を組み込まれる編成に合わせたため、コルゲート車体でもビードプレス車体よりも新しい車両がある〔。2002年10月に帯色を赤から京王レッド(チェリーレッド)と京王ブルー(インディゴー)〔に変更している〔。2001年(平成13年)から内装を中心としたリニューアル工事が〔、2003年(平成15年)から制御装置をVVVFインバータ制御とする工事が行われている〔ほか、2010年(平成22年)からは編成組み替えが行われている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京王7000系電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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