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美人(びじん)とは、容貌の美しい人物をさす言葉。美女・佳人・麗人と同義。古代中国で女官の官名とされたことから、古くから女性に対して用いられた〔『史記』項羽本紀の虞美人などがよく知られる。〕。未成年者はとくに美少女と呼ばれる。 == 概要 == 女性の何をもって美とするかは、究極においては主観的なものであり、個人の嗜好によって美人の基準は異なる。ある共同体において一般的とされる美人像がその共同体内の全ての個人に共通して美人と見なされるとは限らず、価値観の多様化が進んだ社会であれば美の基準においても個人差が大きくなる。 一方、美人とは多くの人が一致して美しいと見なす女性を指すものであり、ある女性に対する美的評価において、不特定多数の個人の嗜好が一致する場合があることも確かである。後述の平均美人説や黄金比率美人説などに見られるように、多くの人が美と感じる容姿を科学的に説明しようという試みも行われている。 ただし、美は社会的に共有されるものでもあり、時代や文化によってその基準も変動しており、形質に対する科学的な分析だけでは説明のつかない要素もある。ある時代や文化において多くの人に美と認識される要素が、他の時代や文化でも同様の評価を受けるとは限らない。同様に、ある社会で一般的に美とされる要素がすべての個人の嗜好を全面的に規定するわけではないが、その社会固有の文化として多かれ少なかれ個人に影響を与えることもまた事実である。日本でも特定の女優や芸能人が時代を代表する美人として扱われ、それに似せたファッションが流行することがある〔例:原節子・山本富士子・吉永小百合・藤原紀香・鈴木京香・仲間由紀恵など。〕。 このように、美人という審美的判断は、判断主体個人の嗜好・その文化的背景・対象の客観的形質という複数の要素によって総合的に形成され、いずれか一つの要素によって排他的に決定されるものではない。 ちなみに、ミス・コンテストなど、容姿の美しさを基準にして女性を評価することは、男性が女性を性的欲望の対象としてのみ視るような差別意識の表れとして、フェミニズムの立場からは社会倫理上問題視される傾向がある。ただし、こうした批判は女性の美を礼賛するという自然な欲求を抑圧し党派的議論を押しつけるものとして、男性のみならず女性からの反発も根強い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「美人」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bijin 」があります。 スポンサード リンク
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