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京観[けいかん]
京観(けいかん)とは、古代中国において戦争で討ち取った敵兵をつみあげるなどして埋葬し塚を作り、戦勝の記念碑とする風習。『春秋左氏伝』宣公十二年に「君盍築武軍而收晉尸以爲京観」とある。「京観」という表記そのものは「高く作り上げた見はらし台」と言った程度の意味。『三国志』や『新唐書』などにもこの表現がみられる。 時には10万人規模で兵を殺し、京観を作ったとされる。これは戦によって討ち取った敵兵の数を誇るためだとも、太平を保つことの大切さへの戒めともいわれている(春秋左氏伝宣公十二年)。 日本や朝鮮でも中国の故事にならい、「京観」を作った事例が残るが、日本では首塚や耳塚などの類が一般的であり京観そのものはあまり一般的にはならなかったようである。 近代以降も日本では「京観」という言葉が使われる事があったが、この場合は敵兵の死体で作成したものではなく、単に「戦勝の記念碑」、「戦利品」としての意味合いをもつ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京観」の詳細全文を読む
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