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大津線(おおつせん)とは、京阪電気鉄道大津鉄道部が管轄する京津線と石山坂本線の2路線の総称である。 == 概要 == この大津線の名称は、京阪電気鉄道鉄道営業部が管轄する京阪線(京阪本線、鴨東線、宇治線、交野線、中之島線からなる路線群の総称)と区別する意味でも用いられている。 大津市にある浜大津駅を中心に、同市内西部地域(琵琶湖、及び瀬田川西岸地域)と京都市中心部地域とを結ぶ軌道線(路面電車)として、明治末期から昭和初期にかけて形成された。 京阪電気鉄道の中でも、京津線・石山坂本線は軌道法の適用を受けてはいるが、小型の普通鉄道タイプの車両が走行している。大都市の通勤電車イメージの京阪本線などとは異なった雰囲気を持っている。運賃制度も京阪線は対キロ区間制、大津線は区間制を採用し、運賃も大津線のほうが高かった。 京津線部分廃止まで三条駅を介して京阪線と大津線とにまたがる運賃は、以下の3通りとなっていた。 *A: 京阪線三条駅までの運賃に少し上乗せしたような額(東山三条駅のみ適用)。 *B: 三条駅を基準に、京阪線の一定対キロ区間と大津線の一定区間同士の乗り継ぐ場合の割引が適用された額。 *C: 淀屋橋駅 - 浜大津駅・石山寺駅・坂本駅間のように、京阪線と大津線の運賃を合算しただけの何の割引も適用されない額。 京阪山科駅から待避設備が姿を消して以降、京阪線とは異なり両線共通で先発先着の平行ダイヤとなっている。 1997年の京都市営地下鉄東西線開通に伴う路線再編を機に、大津線ではラインカラーが導入され、駅名標もそれを取り入れた管内オリジナルスタイルに更新された〔ただし、既に廃止が決まっていた京津線の京津三条-御陵間の各駅については更新されなかった。〕。京津線では黄色(■)、石山坂本線では緑(■)が、それぞれ用いられている〔大津線路線図(京阪電車大津線 公式webサイトより) 〕。 東西線開業までは無人駅も多く、実際にその駅で乗車券を発売していても自動券売機が設けられていなかったり、窓口営業時間が限られていた(時間外には「乗車券は車内でお買い求め下さい」と表記されたパネルなどで窓口を塞いでいた)こともあって、自動改札機に対応していない軟券が多数発売されていた(発駅を示すスタンプを押す欄がある)。とくに京阪線にまたがって発売されたものに対しては、着駅を最下段に表すミシン目の入ったタイプが最後まで用いられていた(車内で車掌が発行していた乗車券も同じ)。また京津三条駅・京阪山科駅・浜大津駅・京阪石山駅以外の自動券売機設置駅であっても、一定時間を過ぎると「乗車券は車内でお買い求め下さい」と表記されたシャッターが降ろされて券売機が使用できなくなり、乗車券の車内購入を促していた。 大津線の営業車両は、客車内には沿線の近江神宮や建部大社などの御守を祀っておらず、京阪線と同様に成田山不動尊の御守を祀っている。 大津線では1日乗り放題の企画乗車券(一日乗車券)が以下の3種類発売されている。 *大津線のみ利用可能な「湖都古都・おおつ1dayきっぷ」 *大津線に加え京都市営地下鉄全線も利用可能な「京都地下鉄・京阪大津線1dayチケット」 *さらに嵐電も利用可能な「京都嵐山・びわ湖大津1dayチケット」 なお京阪線側では年間を通して発売され、かつ京阪線のみ利用可能な1日乗り放題の企画乗車券は存在しない(すべて期間限定での発売)。 なお2005年からは毎年12月下旬から翌年2月末にかけて、大津線を利用している受験生に対し、受験生応援グッズとしてスベリ防止砂「勝利を砂(サ)ポート」を京阪石山駅・京阪膳所駅・浜大津駅・皇子山駅で配布している〔 - 2012年12月10日 京阪電気鉄道 報道発表資料〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京阪大津線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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