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『人ごろし城』(ひとごろしじょう、''Hurleburlebutz'')は、『グリム童話』に収録されていた童話の一編。その内容の過激さから第七版までには削除される。 == あらすじ == 昔、ある靴屋には三人の娘がいた。 ある日、靴屋が出掛けている時に、靴屋に身なりの良い男がやってきて末娘に一目惚れする。末娘は二つ返事で婚姻を承諾し、男と共に彼の城へと向かう。最初は娘は不安だったが、彼の城はとても素晴らしく、彼が言うように確かに大金持ちだった。 翌日、男は急用が出来てでかけなければならなくなる。そこで男は娘に城の鍵を預け「城をくまなく見れば、お前の夫はどんな富と財産の持ち主かわかるだろう」と言って出かける。娘は男が言うように城を調べ、ますますその金持ちぶりに満足し、最後に地下室へとやってくる。 地下室の前には老婆がおり、死体の臓器をかき出している。娘が声をかけると老婆は「明日はお前のはらわたをかき出すのさ」と答える。驚く娘に老婆は「命が助かりたいなら、城から出る干草を積んだ荷馬車に隠れなさい」と続け、娘はその通りにして城から脱出する。程なく、城の主が帰ってきたが娘が見当たらない。老婆に尋ねると「今日は仕事がはかどったので既にやっておきました」といい、その答えに男は満足する。 一方その頃、娘を載せた馬車は近くにある別の城へとやってきた。その城の主は、娘から何があったかを聞くと、人殺し城の主も含めて近隣の貴族を集めて宴会を催す。娘も変装をして参加し、余興としてそれぞれが一つ話をすることになると、娘は人殺し城の話をする。驚いた人殺し城の主は逃げ出そうとするが、すぐに取り押さえられ牢屋に入れられる。 その後、人殺し城は壊され、人殺し城の主の財産は娘が貰い、娘は助けてくれた城の主の息子と結婚して、長生きする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人ごろし城」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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