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人口集中地区(じんこうしゅうちゅうちく)とは、日本の国勢調査において設定される統計上の地区である。英語による"Densely Inhabited District"を略して「DID」とも呼ばれる。市区町村の区域内で人口密度が4,000人/km²以上の基本単位区(平成2年(1990年)以前は調査区)が互いに隣接して人口が5,000人以上となる地区に設定される。ただし、空港、港湾、工業地帯、公園など都市的傾向の強い基本単位区は人口密度が低くても人口集中地区に含まれる。都市的地域と農村的地域の区分けや、狭義の都市としての市街地の規模を示す指標として使用される。 == 定義 == 基本単位区〔1人の調査員が担当する区域で、街区や世帯数【50世帯程度】を元に設定される。〕を単位として定義されており、以下の2つの条件を両方満たす単位区が人口集中地区である〔浜松誠二(2002)人口集中地区人口 .国勢調査からのメッセージ:2(富山県の統計情報提供ホームページ内、2010年5月19日閲覧。)〕。その合計人口を''DID人口''、DID人口を総人口で割り100倍したものを''DID人口比''ないしは''都市化率''〔土屋(2009)〕・''都市人口率''という。 * 基本単位区の人口密度が4000人/km²以上の区が連続していること(密度基準〔) * 隣接する基本単位区との合計人口が5000人以上(規模基準〔) 具体的には、以下の図でA、B、Cの3つの地域があり、BとCが密度基準を満たしているとする〔A地域は人口密度基準は満たしているが、1つの基本単位区だけであるため、「区が連続している」という条件を満たさない。〕。ここで、B地域の総人口は6000人、C地域は4000人であったとすると、規模基準をも満たすB地域のみが、人口集中地区として定義される。 500px 人口集中地区が1つもない市町村もあれば、複数の人口集中地区を持つ市町村も現れる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人口集中地区」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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