翻訳と辞書 |
人工内耳[じんこうないじ]
人工内耳(じんこうないじ、英:Cochlear implant)は、聴覚障害者の内耳の蝸牛に電極を接触させ、聴覚を補助する器具である。子供が成長にともない言葉を覚えるように、成人の時に手術を受け(人工)聴覚を初めて得る場合より、子供の時のほうが脳の人工内耳からの信号に対する対応がはやい。 元々聴覚者であり聴覚を失った場合は埋め込み手術をした後、音に慣れるために1~2ヶ月ぐらいのリハビリテーションが必要になる。リハビリテーション後は電話での会話も出来るほどに回復する例も多い。大体5歳以降に難聴になったのであれば言語習得期間後になるため、言語習得機能上は成人とほぼ変わらない〔。 体内に機械を埋め込む事に対して抵抗を感じる人が多いが〔黒田生子『人工内耳とコミュニケーション』ミネルヴァ書房、2008年、ISBN 978-4623050376、50-51ページ〕、聴覚を取り戻したい人にとっては有効な手段である。日本においては健康保険も適用される。 == 構成 ==
人工内耳はマイクロホン、音声分析装置、刺激電極、電波の送・受信機からなる。マイクロホンが外の音声をとらえ、体外にある音声分析装置で音を電気信号に変換する。電気信号は、非接触で内耳にある電極へ送られ、電極が聴覚神経を刺激する。蝸牛は部位による周波数特異性をもつので、電極は複数個埋め込む。どの電極をどの程度刺激するかは音声分析装置の中のプロセッサが決定する。 人工内耳は通常、どちらか片方の耳につける。これは日本国内の保険制度の為である。自費で手術費等が負担できるのであれば、両耳装用することにより、片耳のみの場合より大きな効果(音声の立体感等)を期待することも可能である。いずれにせよ、医師と患者双方の理解、信頼、リハビリテーションが大きな鍵になる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人工内耳」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|