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人穴[ひとあな]
人穴(ひとあな)は静岡県富士宮市にある富士山の噴火でできた溶岩洞穴である。またこの洞穴を含む静岡県富士宮市の大字も指す。 == 概要 == 人穴は富士山の中心から西に約12kmの位置にあり、富士山の一部である犬涼山の端に存在する〔「1162 人穴到着」(『芙蓉庵[有坂蓉子 Yoko Arisaka]の【富士塚日記】』(富士山をモチーフとした作品や富士塚研究で知られる美術家・有坂蓉子のブログ)) 〕。主洞は高さ1.5m、幅3m、奥行き約90m。人穴と呼ばれる由来は、溶岩が作った洞穴の壁に肋骨や乳房のような岩の突起があるためである〔『科学より見たる趣味の旅行』富士の人穴と龍宮 松川二郎著 (有精堂書店, 1926) 〕。 最奥からさらに細い穴が伸びており、神奈川県の江ノ島に通じるとの伝説もある。江戸時代には富士信仰の修行の場ともなっていた聖地で、富士講の開祖である角行は、永禄元年(1558年)は人穴を浄土と呼び、内部で修行をしたと伝わる。また富士講信者は、富士参詣(登山)をすませると聖地人穴に参詣にやって来て、宿泊したとされる。現在も洞内にはその時代に作られたとされる石仏が安置されている。 なお、富士山の中心から東に約12kmの位置には東口本宮冨士浅間神社があり、富士山からみて人穴と同神社は緯度が同じであると同時に距離も等しく、それぞれが富士山を挟んで正反対の位置にあることになる〔。 人穴付近には「冨士浅間大神」と記載された碑があるほか、少し離れた森の中には大日堂がある〔「1166 闇の中の安堵感」(『芙蓉庵[有坂蓉子 Yoko Arisaka]の【富士塚日記】』) 〕。また、人穴内部にも浅間大神の碑がある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人穴」の詳細全文を読む
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