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人間の安全保障(にんげんのあんぜんほしょう、)とは個々の人間の安寧を保障すべきであるという安全保障の考え方である。伝統的な「国家の安全保障」の概念と相互依存・相互補完の関係にある。 == 定義 == 緒方貞子とアマルティア・センが共同議長を務める人間の安全保障委員会は、人間の安全保障を次のように定義する。 ただしこの表現は多様な解釈の余地を残すものであるため、政府機関・研究機関・報道機関などはそれぞれ独自の説明や解説を試みている。 この過程で、国際開発の根源的目標である「欠乏からの自由」、「恐怖からの自由」に、「尊厳ある人間生活」を加えた三つが、人間の安全保障の主要三要素であるとの認識が確立していった。 前述の人間の安全保障委員会による報告以降、国際連合は段階的に人間の安全保障についての合意形成を進め、2012年には定義についての総会決議を採択するに至った。〔福島安紀子「グローバル化する多様な脅威と『人間の安全保障』」、松田ひとみ、大久保一郎、岩浅昌幸、柏木志保 編『ヒューマン・セキュリティ ―ヒューマン・ケアの視点から』(医学評論社、2013年)Pp.1-23。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人間の安全保障」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Human security 」があります。 スポンサード リンク
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