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人魂 : ウィキペディア日本語版
人魂[ひとだま]

人魂(ひとだま)とは、主に夜間に空中を浮遊する火の玉広辞苑 第五版 p.2255 「人魂」〕(光り物)である。古来「死人のからだから離れた」と言われており〔、この名がある。
== 概説 ==
古くは古代の文献にも現われており、現代でも目撃報告がある。また同様の現象は外国にもあり、写真も取られている。
万葉集の第16巻には次の歌が掲載されている〔。
鬼火(おにび)、狐火などとも言われ混同されることがあるが、人魂は「人の体から抜け出た魂が飛ぶ姿」とされるものであるので、厳密には別の概念である。
形や性質について語られる内容は、全国に共通する部分もあるが地域差も見られる。余り高くないところを這うように飛ぶ。色は青白・橙・赤などで、尾を引くが、長さにも長短がある。昼間に見た例も少数ある。
沖縄県では人魂を「」と呼び、今帰仁村では子供が生まれる前に現れるといい、土地によっては人を死に追いやる怪火ともいう。
千葉県印旛郡川上村(現・八街市)では人魂を「」と呼び、人間が死ぬ2,3日前から体内から抜け出て、寺や縁の深い人のもとへ行き、雨戸や庭で大きな音を立てるというが、この音は縁の深い人にしか聞こえないという。また、28歳になるまでタマセを見なかった者には、夜道でタマセが「会いましょう、会いましょう」と言いながらやって来るので、28歳まで見たことがなくても見たふりをするという。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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